筆者の夢日記 2022年12月2日分より抜粋
勤務先の先輩社員が新型コロナ陽性となってしまう。
翌日に先輩が出るはずだったイベントの補充要員として何故か私が抜擢されて、あまり土地勘のない関西(奈良?)の郊外に赴かなければならなくなってしまう。
この時、執筆活動に費やせる時間が減ってしまうことに私はやや苛ついて、上司にあたる人物にわりと文句を言っていた気がする。
出張当日となった道中、最寄り駅から会場へと向かうための足となるレンタカーの手配がされてないことが発覚する。しかも空いている車両がないと言う。飛び込みで車を貸してくれそうなところを探し、どうにか見つけたものの少々時間が掛かって、イベント会場の集合時間に一時間弱ほど遅れての到着に。
会場と思われる建物を発見、その扉を開けようとするまではすでにイベントが始まっているような賑わいが扉越しに感じたのだが、実際に扉を開けてみると体育館ほどの広さの会場は薄暗くがらんどう状態だった。
早く設営を始めないと、と焦る中で突然背の高い男性が現れる。
その人物は最近自宅の隣に越してきたマキさんだと何故か確信する。(ただし、実際のところ私はマキさんのマスクをしている姿しか見ていないため、脳みそが処理できなかったのかその男性の口元はぼんやりとぼやかされていて良く見えない)
どうしてこんなところにいるのかと疑問を覚えることもなく、どうにかマキさんに手伝ってもらおうと事情を説明する。しかし説明していく中で、あまりに筋が通らない展開のためにこれが夢であることに気づきはじめる。
焦って損した、と座り込んだところ、マキさんが近づいてくる。
彼のぼかしの掛かった口元が蠢いている。
私になにかを話そうとしているらしい。
ぼかしのせい? なのか物理的に口元が構築されていない? のか、不明瞭な唸り声としか認識できない。じっと目を凝らせばマキさんの口元が鮮明になるかと思ってそうしてみるが、ぼかしは薄くなるもののはっきりとはしない。
マキさんは諦めたのか、スマホで文字を打ち込んで私に画面を見せてくる。
そこには、「後ろにいるのは何?」と書いてある。
私が振り返った先には、1.5m弱の巨大な顔のオブジェがあった。
恐怖と驚きで飛び起きると、自室のベッドの上だった。
今のは夢だったかと身体を起こしたところ、窓の近くの壁に、オブジェでなく大きな本物の顔が生えており、大口を開けて引き笑いをしていた。
絶対にそれが見えていることを悟られてはいけないし、直視してもいけないと直感的に思う。顔の引き笑いが自室の中で木霊している。
胸の鼓動がだんだん大きくなっていき、今度こそ本当に目が覚めた。
【筆者メモ】
自宅にこもって一人恐ろしいことを調べて続けていたからか、こんなような悪夢を見た。起きた時はもう冬場だというのに全身汗だくで、顔のあった場所を見るのも躊躇してしまったが、もちろんそこには何もなかった。
この悪夢のせいで、私の中の恐怖スイッチが入ってしまったらしい。しばらくはただ自室にいるだけなのに、ちょっとした気配や物音に妙にビクビクとしてしまった。
しかし、この多段オチといい、なかなかに良い塩梅のホラー感ではないか。
恐れている場合ではない。凄まじい作品を世に出すために、感性をもっともっと鋭く研ぎ澄ませていかなければならない。
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