禁忌題目の簡易プロット Ver.1.0(筆者作成)
『日常生活に溶け込む「顔」の怪異(仮)』
[ジャンル]現代オカルトホラー
[テーマ]安定していると思われている日常の脆弱さ
[一行ログライン]
残酷な事件の蒐集癖があるライター、数多の事件に隠れていた怪異に一人気づく
[起]
都内で残酷な殺人事件が発生。捕まった容疑者Aは錯乱しているのか「自分にしか見えない顔にやらされた」と不可解な供述を繰り返す。主人公は過去の別の事件の関係者に、Aと極めて似た内容の不可解な供述をした者が多数いることに気づく。
[承]
主人公、示し合わせたわけでもないのに同じ不可解な供述をしていた者たちの行動履歴を洗う。すると彼らは、同じ場所(※要検討 廃れた神域? 廃村? カルト?)に身を置いていたことがあるという共通点が見つかる。主人公は現地調査に向かう。
[転]
現地で調査中、主人公もまた「自分にしか見えない顔」の幻覚と幻聴に悩まされるようになる。しかしその心霊現象がヒントになって、「顔」はかつてこの地で冤罪により殺された人物Bだと突き止める。Bの怨念が「自分にしか見えない顔」の原因で、人々を破滅に追いやっていると推測した主人公は、彼の弔いと名誉回復に尽力する。
[結]
全てを成し遂げた主人公は「顔」の幻覚と幻聴が止んだ――と思ったがそうではなかった。Bの冤罪の原因となる相手Cの子孫を前にした際に再び現れた「顔」に強制され、Cの子孫を殺害、逮捕される。その後、主人公の担当弁護士が調べたところ、BとCの因縁などそもそも虚構で、主人公はただ妄想をこじらせて無関係な人を殺しただけだと指摘される。主人公はそれでもまだ見える「顔」に怯え、精神を破綻させる。
※改善検討事項
・ただただ悪意を持って人生を破壊するだけの怪異、と伝わりにくい?
・テーマからやや逸れてしまっている リアリティが足りないか
・短編ならともかく、中長編では薄味過ぎるか これがまだ前編という雰囲気か
・各段落にももっとメリハリと外連味が欲しい
・シチュエーションにもっと新しさというか今どき感を出したい
【筆者メモ】
Kが私の背中を押してくれたことも手伝って、編集者からのGOサインが出ていないながら『日常生活に溶け込む「顔」の怪異』のプロットを立て始めることにした2022年11月初旬。まずはたたき台となるものが完成。
贅沢を言えばデビュー作の続編として書き始めたいところだったが、そうすると編集部側の説得に失敗した場合に権利的な問題もあり使い物にならなくなる。ここは説得に失敗したときのことも見据えて、他の公募に応募しやすい単巻完結型のホラーストーリーにすべき、などというようなことを企んでいたと思う。
その後何度も手直しをするが、結局世に出ることはなさそうなのでここで供養。
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