トラック4【耳かき】 意外と本気の…

//場所 主人公の自室


【位置:正面 距離:中】


「さてさて、シャワーを浴びてサッパリしたところで、次は耳かきタイムですよー」


「私も着替えて、再び制服姿になりました」


「ほら、怯えなくてもいいから、こっち来てください」


「大丈夫ですよ、いくら私でも、耳かきでふざけたりしませんって」


「耳かきは真剣にやらないと、危険ですからね」


「ち、違いますよ、マッサージも、シャワーもちゃんと真面目にやってました!」


「はい、早くこっち来て」


//SE 主人公が歩いて近寄る音


【位置:正面 距離:近】


「うん、それじゃあ…」


//SE ヒロインが座る音


「こうやって、座ってるから、ね?膝枕」


//SE 主人公が膝枕の体勢に移動する音


「頭ここに置いてくださいね」


「そうそう」


「ちょっと、どうして真上を向いてるんですか」


「耳かきだって言ってるのに」


「横を向いて耳を上にしてくれないと」


「あっ、今、ボソっと『オーバーハング』とか言ったでしょ、聞こえてますよ」


「もう…、最初は右耳をやりますからね、向こうの方、向いてくださいね」


【位置:右耳 距離:極近】


「首とか痛くないですか?大丈夫?うん」


「ちょっと耳に触りますよ…」


//SE 耳を指で触る音


「うん、結構キレイですね、普段からきちんとお手入れしているようです」


「それじゃあ、耳かきしていきますね」


//SE 耳かき(竹)をする音


「ん…、ん…」(呼吸音。たまに小さくアクセントを入れる感じで)


(1~2分くらい)


「ふふふ、まだちょっと緊張してるのかな?」(耳かきしながら)


「大丈夫ですよ」(優しく)


「リラックス、リラックス」


「ん…、ん…」


(1~2分くらい)


「うん、だいぶ力が抜けてきましたね」


「気持ちいい?」


「そう、良かった」


「ん…、ん…」


(2~3分くらい)


//SE 耳かきの音終わり


「はい、右耳はこのくらいでいいかな」


「ふふ、まだ終わりませんよ」


「次は梵天で仕上げをしますね」


「そう、この耳かきの反対側に付いてるふわふわのやつです」


「え?使ったこと無いんですか?」


「それじゃあ、私が初めての相手ということですね、ふふふ」


「では、梵天の初体験、行きますよ~」


//SE 耳かき(梵天)の音


「ん…、ん…」


(30秒くらい)


「どうですか?初めての梵天は」


「ふわふわなものが入ってくる感じ、気持ちいいでしょう?ふふふ」


「もっとしてあげますからね」


「ん…、ん…」


(1~2分くらい)


「梵天付きの耳かきが、家にあって良かったですね」


「もし無かったら、楽しみが一つ減るところでした」


「やっぱり、定番の物というのは、一つは持っておくものですね、ふふ」


「ん…、ん…」


(2~3分くらい)


//SE 耳かきの音終わり


「はい、これでおしまいです」


「最後に…」


「フー」(耳に息を吹きかける)


「ふふふ、ビクってした」


「でも、嫌じゃないですよね?」


「もう一度…」


「フー…、フー…」(1回目より一息を長めに)


「フー…、フー…」


「うん、キレイになりました」


「次は、左耳をやりますね」


「はい、左耳を上にしてください」


//SE 主人公が体の向きを変える音


【位置:左耳 距離:極近】


「うん、顔を私のおなかの方へ持ってきましたね」


「キミならそうすると思いました」


「どうです?何か見えますか?」


「私のおなかが見える?まあ、そうでしょうね」


「はい、あまり匂いを嗅がない」


「まあ、いいです」


「大人しくしてるなら、このまま耳かきしてあげます」


「それじゃあ、始めますね」


「まずは、この竹でできた普通の耳かきから」


//SE 耳かき(竹)をする音


「ん…、ん…」


(1~2分くらい)


「左耳も最初からキレイですね、感心です」


「それに、これからはいつでも私が、耳かきしてあげますからね」


「ん…、ん…」


(1~2分くらい)


「もし、私のおなかが鳴っても、聞こえなかったフリをするんですよ」


「それが、女の子に対するデリカシーというものです」


「デリカシーの無い人は、女の子にモテませんからね」


「ん…、ん…」


(2~3分くらい)


//SE 耳かきをする音終わり


「はい、これくらいでいいでしょう」


「ふふ、キレイになりました」


「それでは、次は梵天の方、行きますね」


//SE 耳かき(梵天)をする音


「ん…、ん…」


(1~2分くらい)


「梵天は、ほんのり暖かくて、気持ちいいですよね」


「私は、これ、大好きなんです、ふふ」


「もっとしてあげますから、たくさん気持ち良くなってくださいね」


「ん…、ん…」


(30秒くらい)


「そうそう、梵天で耳かきをするときは、梵天を使う前に必ず普通の耳かきでお掃除してからにしてくださいね」


「そうしないと、梵天が耳垢を奥に押し込んで、取れなくなってしまうことがありますからね」


「…ん、…ん」


(2~3分くらい)


//SE 耳かきの音終わり


「はい、左の耳かきも、これで終わりです」


「ちょっと、お耳を見せてくださいね」


//SE 耳を指で触る音


「フー」(息を吹きかける)


「うん、キレイになりました」


「あれ?ちょっと声出ちゃいましたか?」


「ん?出てない?そうですか、ふふふ」


「フー…、フー…」(1回目より一息を長めに)


「フー…、フー…」


「こら、あまりおなかでモゾモゾしないの」(怒っている様子ではない)


「フー…」


「はい、耳かきはこれでおしまいです」


//SE 主人公が座り直す音


【位置:正面 距離:近】


「どうですか?気持ちよかったですか?」


「そう、良かった」


「耳かきの後は、私のとっておきの手料理をごちそうしますよ」


「乞うご期待です!」


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