第24話

 真倉さんの家にやってきた僕たち。

 そこそこ大きめな一軒家へとやってきた僕たちは誰もいないリビングでくつろぐ。


「うぇーい、横になれるぜぇー!!!」

 

「有栖さん。人の家のソファに開幕ダイブはどうかと思うよ?」


 僕は迷わずリビングに置かれている大きめなソファへどダイブした有栖さんへと苦笑交じりに僕は話す。


「別に構わないわよ?それに後。間宮くんも普通にソファに横になっているじゃない」


「そーだ、そーだ」


「……いや、このソファの魔力に荒げなくて。高い家具って座り心地いいんだね。床とは大違い」


 真倉さんは広い心ですべてを許し、そして有栖さんと同じくソファへと既に横なっている僕へとツッコミを入れる。

 

「……」


「……」

 

「そ、その……」


「お前の反応しずらい家族エピやめてくれんか?なんて声かければいいか迷う」


「えっ……?」

 

 割と迷惑そうな口調で僕へとそう告げる有栖さんを前に僕は困惑の声を漏らす……反応しずらいの?

 というか家族エピって何?うちのどうしようもない母の話題って出したっけ?


「なんかごめん……は、話を切り替えよう!それでこれからどうする?まずは時間的にも夜ご飯が先だよね?どうする?みんなで何か作る?」


「晩飯はピザ取ろうぜ、ピザ!金はうちが出すぞ!」


 僕の言葉に有栖さんはハイテンションでそう告げる……ピザ、実にいいではないか。

 友達の家で食べたとき、すごく美味しかった記憶がある。


「「ごちそうさまです」」

 

 バイト禁止の高校に通う僕たちは金銭的な余裕がない。

 払ってくれるというのであればお願いしたい……ということで僕と真倉さんは有栖さんの言葉に二人合わせて口を開く。


「おう、良いってことよ!来るまでの間はトランプでもしようぜ……ここってばトランプある?」


「あるわよ、待ってて。ちょっと引っ張ってくるから」

 

 有栖さんの言葉を受け、僕と有栖さん。

 そして真倉さんとで並びたって座っていたソファから真倉さんは立ち上がり、トランプを取りに行くのだった。

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