第8話 やっと
二人との昼休みが終わり俺は教室でため息をついていた。
「ふう・・・疲れた・・・」
「まだ午後も授業あるのに大丈夫?」
「うん、ちょっときついかも・・・」
「それなら保健室に行ってくれば?」
それも良いかもしれない。だが、自分で言うのもなんだが真面目な故サボるのはちょっとな〜・・・って
「あれ?誰?」
「だ、誰・・・!?ひっ酷い!!たまに話してるじゃないですか!!」
「えっと・・・あ、委員長か。名前知らないけど」
「酷い人ですね!坂元虹花と言います・・・はぁ」
「ため息してると幸せが逃げていくぞ?」
「そうなんですけど〜・・・ため息って実は健康に良いらしいですよ?」
へ〜ため息って健康にいいのか。ずっと溜め込むよりも吐き出したほうがスッキリするもんね。
「それで?委員長はなんで俺の方に?」
「委員長じゃなくて虹花って呼んでください!!」
「あっ、ハイ。・・・それで?虹花さんは・・・」
「『さん』いらないです!!」
注文が多い委員長・・・まあ美少女なんで注文が多くても何故か許してしまう。なんかこう背が小さくて童顔なのか小動物を連想してしまう。そして委員長という肩書からかメガネをして髪をおろしているのでさすが委員長だなと納得する。
しかーし!男子共がついつい見てしまうお胸様がデーンと制服からもわかるくらいの大きさがそこに住んでいる。・・・俺なんでこんな気持ち悪いこと言ってんだろ?
まあ言っちゃえばロリ巨乳と言うやつなのだろう?だから学校で人気なのだろう。
「虹花はどうして俺に話しかけてきたんだ?なんか用事か?」
「はい!え、えーっと・・・荷物!荷物が重くて!」
「なるほど・・・わかった手伝うよ」
そう俺が答えると委員長はぱあっと顔を明るくしてニコッとする。後ろから男子たちが『尊い・・・』だの『は、鼻血が・・・』だのと言っているが今は無視しておこう。
「じゃあ行こうか」
「あ、はい!」
*
「じゃあ行こうか」
よし!将宗君を誘えた!えへへ〜
でもここからが本番だよね、今日は絶対に仲良くなってやるんだー!!
「あ、そ、そういえば〜将宗君はあんなにぐったりしてて、ど、どうしたの?」
あ・・・緊張で少しどもっちゃった・・・だ、大丈夫だよね?気持ち悪いとか思われないよね・・・?
「あー・・・それは・・・ちょっと、ね?」
「そ、そうなんだ・・・ごめんね?変なこと言って・・・」
「い、いやいや!謝ることないよ!!」
よ、良かった・・・将宗君優しい・・・好き・・・
「あ、ここでいいのか?」
「う、うん!ここ!」
「わ、分かった」
荷物はたしか・・・これかな?
「っ!委員長危ない!!」
「へ?わっ!!」
頭上からダンボールが降ってきた、私はその衝撃に怖くて目をつぶった、だが・・・
「あ、あれ・・・?痛くない・・・?」
「ふぅ・・・、大丈夫、委員長?」
「う、うん大丈夫・・・って!?」
将宗君の顔が近い!!!あれ!?私今将宗君に抱き抱えられてる!!???
「わ、わわわわわわ!!!!!????」
「い、委員長落ち着いて!!!??」
そういう彼は慌てながらも私を落とさないように抱きかかえている、は、はずかしぃぃぃぃ!!!!!!
数分後、私は落ち着いたが心臓の音が早く聞こえている。だってまだ将宗君の腕の中にいるから。
「大丈夫?怪我はない?」
「う、うん、怪我はないよ」
はぅ・・・幸せ〜・・・将宗君が近くにいる、ただそれだけのことで私は喜んでしまう。
「ね、ねえ?そろそろおろしても大丈夫かな?」
「まだ駄目」
「はい・・・」
もう少しだけ堪能しておこう。というか将宗君がまた委員長予備に戻っちゃった。まあ、また後で直していこうそう将宗君の腕の中で考えるのであった。
あ と が き
容姿とかの特徴のほうが想像しやすいですよね、次の話からは他の二人の容姿も説明していきます。
好感度ゲージが俺にだけ見えるけど全く上がらない 御霊 @Alps2324
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