第7話 修羅場?

「今日一緒にご飯食べようか!友樹君!」


「そうだね、俺たち一応カレカノだもんね」


俺は人生始めて女の子にお昼を誘われていた・・・感動しました!俺に彼女(嘘カノだけど)できて一緒にご飯を食べられる。

そんなこと誰が予想できたことか!


「えへへ〜実はね?お弁当作ってきたの!だから行こう!」


「そうなの?楽しみだな〜!奏が作るんだから美味しいに決まっているよ!」


「そんなことないよ〜!」


「どこで食べる?やっぱり屋上?」


「私は屋上が良いな〜二人だけで気持ちいい風に吹かれながら食べるお弁当は美味しいだろうな〜!」


「よし!じゃあ屋上に行こう!」


「あ!友樹きゅん!私お弁当作ってきたの!一緒に食べない?」


「ごめん瑠香!今から奏との約束があるから・・・」


「奏?誰それ?」


「奏は俺の彼女なんだ」


「・・・ふーん?それなら三人で食べよう、奏っていう子とちょーーっと話がしたいからさ?」


「そうだな、一緒に食べるくらいなら・・・それに奏と仲良くなって欲しいし・・」


「まかせて?ゆっっっっっくりお話して『仲良く』なってみるね?」


「そうね?だからちょっとまっててね?友樹きゅんの彼女さんとお話してくるからね」


そう話す二人の様子に俺はなぜか、足が震えている。なぜだか足がガクガクと震えて足が動かせない・・・


「あ、あのー?俺お腹が空いてるから・・・」


「・・・そうね、その後お話しましょうね?たっっっっっっぷりとね?」


「わかったわ、先に友樹きゅんとのご飯ね」


そう言いながら笑顔であるが目が笑っていなかった。


  *


友樹です。いまとってもピンチです、助けてください・・・


「この女よりも私のほうが食べたいでしょ?ねえ友樹君?」


「はぁ?何いってんの?友樹きゅんは私のお弁当が食べたいのよ?そこのところわかって言ってるの?」


「「ぐぬぬぬぬ・・・!」」


この状況は小説とかで読むと微笑ましくも思えるが実際に経験すると胃に穴が開く。ただいま腹痛でナニも食べたくありませぬ・・・!


「ねえ友樹君?どっちが良い?私だよね、彼女なんだから」


「彼女?はっ!そんなのただの肩書だろ?私が先につばかけてたんだ、友樹きゅんも私のを食べたいに決まっているよ?」


「ね、ねえ?俺トイレ行きたい・・・」


「駄目、私のご飯食べるまで帰さない」


脅迫だ!これは脅迫だ!トイレくらい行かせてくれ!俺の尊厳を守らせてくれよ!腹痛なんだよ!


「それなら俺が二人のを食べれば良いんじゃねえか?」


「「それだ!!」」


やっと平和になった・・・!さてとご飯食べるか。


「「あーん」」


「・・・」


二人は俺の方に体を向けて橋を俺の顔の前に突き出していた。俺はどうすれば良い?二人の箸を同時に食べれば良いのか?でもそれって難しそう・・・


「ねえ?食べてくれないの?」


「ちょ、ちょっとまってくれ・・・!」


もう考えるのはやめよう!この後はこの後の俺に任せよう!(丸投げ)


俺は同時に食べる。二人は箸を見て何故かとまっている・・・もしかして、『まさかやるとは思わなかったわー、気持ち悪いよ?』とか言われるのだろうか?


「はぁ、はぁ・・・友樹きゅんの唾液・・・!」


「・・・これはもう関節キスだね、結婚しないと」


あっれ〜?おっかしいぞ〜?二人が変態みたいになっちゃった〜!


あ と が き

頑張っていきます・・・!

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