第5話 ライバル
やべぇ女が来襲したその次の日放課後に俺はなぜか・・・
「やっと見つけたよ」
「・・・!」
前俺が飲み物をあげたギャルに壁ドゥーンされていた。きゃ!男前〜!・・・って女性だから女前〜!
アホみたいなこと考えていると彼女は顔をもっと近づけてきた、少し俺が顔を動かすと接吻できる距離にある。
「ちょっと頼みがあるんだけどもいいかな・・・?」
「どうぞ」
圧に押されて俺は即答してしまった・・・もう!俺の馬鹿!絶対に面倒なことに巻き込まれる。例えば・・・
『毎日私に飲み物奢れや!」
とか
『私の作ったお弁当を食べろ』
って言われてそこにはダークマターが入っていたりと・・・怖いことを言われるのだろうか?
「どうどう、落ち着いて?」
「ひひーん!って馬ちゃいますねん!!」
「あはは〜面白くないね!」
先に仕掛けてきたのはそっちなのに・・・最近の若者は怖いね。
「それで?頼みって何?」
「急に話し戻してる、君にやってほしいことがあるの!」
そういって彼女は顔をバッと上げると手を広げた。そして俺の方に指を指した。
「私を可愛くして!」
「・・・は?」
「だ・か・ら!私を可愛くして!私もみんなみたいに可愛くなりたいの!」
意 味 不 明
今こんなに可愛いのにどうやって可愛くするのだろうか?メイクする?もうメイクはしているみたいだ・・・
「みんなって誰?」
「例えば・・・あの学校で一番かわいいって言われている子とか?」
「清楚な感じの?でも今も全然かわいいんだからそれで良いだろ」
「そ、そんなことないよ〜」
えへへと笑っている自称可愛くないギャルさんは学校のトップを目指しているようです。
「じゃあ俺は帰るな」
「うん!・・・って、まだだよ!」
「何だよ?」
「問題を持っている女の子をほったらかしにするとか酷くない!?」
「だって俺には問題を解決する方法が思いつかない」
「私実は昔は地味だったの」
急に語りだす自称可愛くないギャル(昔は自称地味子)さん。
話が大体掴めてきた。高校デビューをしてギャルになったが自分に合わなく他の人に怖がられているということなのだろう。
彼女が語りだした内容も俺が考えたことと同じだった。
「だから私に他のタイプの可愛いを探してほしいの!」
「それで学校一に目をつけていたのか」
「そういうことかな?」
「じゃあ、戻れ」
「それじゃあただ地味な子になるじゃない!」
「お前前髪伸ばすタイプだな?」
前髪が長すぎるのは暗い印象を受けやすく目に髪が入るから危ない。
「えー!でもそれだけで可愛くなるかな?」
「あとはちょっとだけメイクとかすればいいだろ」
「そっか・・・じゃあそうしてみる」
「そうしろ」
ふう・・・これで問題は解決したな
「じゃあ俺は帰るぞ」
「あ、ちょっと待って!」
「何だよ?まだあるのか?」
「うん」
突然意味不明なこと言うから想像がつかん
「あのね・・・?私と付き合ってくれないかな?」
「・・・」
急に告白されて俺は固まる。
「あ・・・!偽の彼氏になって欲しいの!」
「どういうこと?」
「女の子は恋をすると可愛くなるっていうじゃない!?」
「そうなのか」
「そうなんだよ!だから私に恋を教えてほしいの!」
「なるほど・・・」
「・・・それにあの子に一泡吹かせられるかも」
俺に彼女ができました。偽物ですが、いや〜嬉しいですね。
「じゃあ!恋人らしいことやろう!」
「なにするんだ?」
「え、えっと〜それは〜」
「・・・お前もしかして」
「だってだって!私もこういうこと初めてなんだもん!」
まあ?俺もよくわからないんだけどね
「そういえば名前聞いてなかったね?」
「佐々倉友樹だ、君は?」
「松本奏、奏って呼んで」
「それでだ。恋人って何するのかを話し合おう」
「分かった!」
・・・その後話し合ったが結論が出るまでに暗くなってしまったので帰宅することになった。
あ と が き
過去に投稿したキャラをもしかしたら出すかもしれません・・・信じるか信じないかはあなた次第です・・・!
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