第3話 評価低
怖可愛いギャルから逃げ延びて俺は肩で息をする。
せっかく飲み物を買ったからこいつで俺の体力を回復するんだ・・・
俺はポケットと言うポケットを弄ったが飲み物が入った缶がなくなっていた。
くそっ!あの時だな!先に飲んでおけばよかったわ!
しかし今後悔しても遅いので『残念だったね!』くらいに思うしかない。
「喉が渇いた・・・でもなーあそこには戻りたくないんだよな・・・」
「は・・・速すぎでしょ・・・」
「あんたは・・・!」
「はぁ、はぁ・・・落としたよ・・・!」
「あ、ワタシハナニモオトシテイマセン」
「でも明らかに君がかったものだし・・・」
「アゲマス」
「なんで棒読みなの・・・?まあいっか、じゃあお言葉に甘えて・・・」
あ、ゲージが上がった気がする・・・?
彼女の頭の上にあるゲージはあがったように見えたがそうでもなかった。そんな安っぽいことで上がるわけねえだろこのボケがって言いたいのだろうか?全く使えねえじゃねえか!こんなんじゃ彼女を作るのに使えねえわ!誰だよこんな欠陥品渡してきたやつ!クーリングオフしてやる!謝罪もさせてやる!
はあ・・・はあ・・・
もういいや、次行こう。絶対好感度上げてやる!!
*
というわけでクラスに戻ってきた。まず他のやつと仲良くなろう。
「あの・・・」
「なんですか?」
まずは隣のやつと仲良くなる作戦だが・・・視線が冷たい気がする。
「お菓子いります・・・?」
「・・・いる」
そう言って隣りにいる女子は俺の手からお菓子をとり、口の中に入れた。彼女は喜んでいる気がする。
「急に話しかけてきたけどなんで?」
そう真顔で言われるがここで怖がるとなめられるので堂々としてみる。
「仲良くなりたかったからかな」
「・・・そう」
彼女は本に視線を戻したが、時折こちらをチラチラと見てくる。話しかけてほしいのだろうか・・・?
「あの・・・好きなものはなんですか?」
「読書とお菓子」
本の方に視線を向けながらもしっかりと答えてくれる。俺初めて女の子と話している気がする。なんか嬉しい!
「・・・他は?」
「ほ、他ってなんスカ・・!?」
「・・・誕生日とか?」
「じゃあ誕生日」
「今月の17日」
もう少しじゃないか。
「何歳?」
「ピッチピチの16歳」
「次が17歳か・・・俺よりも歳上だな」
「君は誕生日いつ?」
「俺は次の月の24日だな」
「へー、じゃあ私が君のお姉さんってことか」
「何いってんの?」
そんなわけねえだろ。お姉さんでもなくただの同級生だわ。
気がつくと本を閉じてこっちに姿勢を向けて話してくれていた。
「久しぶりの人との話は楽しい?」
「馬鹿にしないで、友達いるから」
「どこにだよ?」
「心のなかにいるわよ」
あ〜彼女も俺と同じ仲間だったんだな・・・心のなかで俺は敬礼する。
「何その目?あなたも同じでしょ?」
「まあそうだが・・・」
全くそのとおりである、ちゃんといまじなりーふれんど君が俺の心のなかにいるのだ。
「それなら今度から話に来て」
「なんで?」
「なんでって・・・それは・・・」
何故か彼女の顔は赤かった」
「・・・寂しいから?」
「・・・」
なんだこいつ?理由が子供っぽくって可愛いじゃねえか!
「わかったよ」
「・・・!ほんと!?」
「うおぉ!?」
「じゃあ今度から私に話しかけてきてね!絶対だからね!」
やべぇ!!女子がこんなに迫ってくるとは思っていなかった!!近くてなんかいい匂いがするし、色々柔らかい!
「ちょ・・・ちょっと・・・」
「あ、まず名前だね?私のことはハニーって呼んでね!!」
「な、名前の前に近い・・・」
「君のことはダーリンって呼ぶから!!っておっとごめんね〜近くなっちゃった〜」
やっと離れてくれたがその呼び方おかしくないかな?
気の所為だろう、うん、きっとそうだ。
あ と が き
これ書いてる時は頭を馬鹿にしてます。
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