第6話麗華って面倒臭いね

遥に料理を作ってもらい、父さんと皐月を除いた全員でご飯を食べていた。

「美味っ!」

「それはそうでしょ!」

「お前が誇るのか」

「確かに……おかしい」

「そうね〜」

「お母さんまで!?」

「「「あははははは」」」

「笑わないでよ!」

と皆で笑いながらご飯を食べていた……しかし麗華は俺にだけは一切目を向けることは無かった。

***

「悲しいなぁ」

麗華は一切俺の方を見ず、俺の言葉にも反応を示してはくれなかったので俺はリビングのソファでお茶を飲みながら独り言を漏らした。

「修哉君」

「うぇ!?はっはい!なんでしょうか!」

「そんなに驚く?まぁいいわ……修哉君少し買い物に付き合ってくれない?」

「夜ですよ?今から行くんですか?」

「今すぐ買わないといけない物があるのよ。さっ行くよ」

「……はーい」

俺は、半ば強制的に外へと連れ出された。

正直めんどくさかった。

今の気持ちのまま恵さんと共に買い物に行くのは辛く思ってしまった。

「ねぇ」

「はい?」

「貴方は、麗華のことをどう思ってる?」

「正直……面倒くさいです」

「ふふっ……やっぱりそう思っちゃうよね」

恵さんは、何か決意を固めてこちらを見つめてきた。

そうして恵さんは言った。

「あの子を……麗華をお願い」

「へ?」

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