第2句 あの子には 私の知らぬ 笑顔見せ

昼休みの喧騒が続いている。


クラスメイト達が思い思いに。

楽しそうに話している。


お弁当の残り香が。

残る教室で。


男子のグループの中心は君。

眩しそうにチラ見する私と真逆の彼女。


「昨日のドラマ観たぁ・・・

やばくない・・・?」


一瞬で溶け込んでいる。


「そうそう・・・」

同調する男子達。


おまけに。

君も、白い歯をこぼしていた。


(あんな顔して、笑うんだ・・・)


ジックリ見たことが無いから。

よけい、切なく感じた。


わたし。

今日、初めて思った。


自分が。

嫌な女だと。

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