第6話

 恐らく、やつらは何か新しい武器を身に着けたのだろう。その武器が何かなのか分らないが、超一流のプロたちですら勝てないのだから。 しかも機械が3体。 容易に操ることは出来ないだろう。本当に神仏に頼るしかないのかもしれない。

 「今日の調子はいかがですか」

試合前に司会が聞いてきた。

 「神社にお参りしてきたから、ご利益があれば勝てるのではないかな」

そう、おれは、あえて、試合前に神社に参拝してからここに来た。 神仏のご利益を願う為ではない。神社に参ることで不条理に思える打ち手すら、神がかり的な打ち方と思わせるためだ。麻雀は運だと思わせたほうが良い。すこしでも俺の武器が解析されないように。

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