第五話 麒麟児、ロキ

ロキについて、神父は後にこう語っている。


曰く、

『ロキは天才だった。主に頭が異常なまでに優れていた。


日常においては見聞きしたものを一度で覚え、勉学においては1を聞いて10を知る。


その上で稀に、何処かあやふやながらも【どこで覚えたのか全くわからないようなことを知っている】。


精神は少し大人びた子供程度だが、その知能は同年代はおろか、下手な年上さえも超えており、


【肉体と知能、そして精神の年齢があっていなかった】』




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