第3話

かの地の領主は地方の名主として、今に至る…

一族はとうの昔に血は途絶え、養子を迎えて家名だけを残している

領主の血は遠方の身内の者が家督を継いで、残されている…しかし、跡継ぎに不幸が起こる為に養子を迎えている

かくいう…語りべもこの家の関係者である

この家の蔵を探索した時に見つけた古文書…

…気にするな

祖父に取り上げられ、蔵の整理を手伝う事なった

古文書と一緒にあった櫛とかんざし…

桐の箱に納める祖父の背中を見つめる

…あの古文書も櫛、かんざしも、明日には供養する

さぁ、出るぞ!


この家には、禁忌の場所がある…

離れにある中庭だ

逢魔が刻には行けない…そこに蔵があった

前置きが長くなった…

これから、語るのは僕が体験した

お盆休みの出来事です




 

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