3話 大日中帝国

「最高指揮官いらっしゃいますか」


男の声が廊下にこだます。


「ああ、入れ」


男は言われたとおりに入る。


「ローマイツ王国から金銭の借用書が届きました」


「ふふふふふ、はははははははは!!!」


最高指揮官と言われた男は急に大声で笑い始めた。


それを男は表情を変えずに見守る。


「ついに来たか。さぁてローマイツ王国はいつまで持つかな?」


最高指揮官は興味深そうに言う。


「私にもわかりません。してどうされるのですか?」


男が問うと、


「いくらだ?」


「3000万ペルーです。」


「良いだろう貸してやれ。期限は...そうだな来年の弐の月初めにしよう。」


と、最高指揮官は言った。


「かしこまりました。すぐ準備させます。それでは失礼いたします。」


「待て、例の作戦はどうなった?」


「順調でございます。もうしばらくお待ち下さい」


「なら良い。楽しみだな」


「それでは失礼します。」


男はそう言い退室した。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る