許嫁

雪山の山肌を思わせるツヤッツヤの綺麗な銀色の髪(ナニそれ地毛?)


ぱっちりとしたけれど鋭い印象のお目元


すらっとしていて程よい以上の肉付きを備えたお身体


綺麗な足 長い手足 モデルさん見たいなお話の中から登場した様なクールビューティー


の! 女性!! が!!! 



我が家のチャイムを鳴らしたのだ


こともあろうに許嫁を名乗りながら


呆然とする私と両親 そして何故か呆然としていないお姉様


沈黙を破ったのはお姉さんの方で


「今晩は、如月家の皆様 

困惑されていらっしゃるかと思いますが 

順番に最初から説明させて頂きます

僭越ながらお家に上がらせて頂いても宜しいでしょうか?」


そう言って後ろを見遣るお姉様 

我が家も我に帰り全力で奥へとお通しするをお姉様

スリッパではなく靴を揃えて差し出すお母様

手足を左右同時に動かし案内をする武術家のお父様

ニャーと鳴く相棒様


そのどれもに丁寧に会釈をし時にはお礼を述べたお姉さんを客間へ迎えた頃には

みんな我に帰りお姉さんの話を黙って待っていた。 というかそれしか出来なかった


「私と、梨乃さんの婚約……許嫁が決まったのは私たちが7歳の時でした

それはお父様も、お母様もご承知ですよね?」


「え、ええ…」



「ありがとうございます。それから私達巴家は仕事の都合で遠く離れた場所までの引っ越しを余儀なくされました」


頷く両親


「その辺りから父の気まぐれが始まりまして、梨乃さんが結婚できる歳までは会うのを止めようと お楽しみにしておこうと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

許嫁の乙女 @hakumag

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ