第7話 よく考えたら変だよね、こういうの。
3学期に入ってから、また週一回*くんの家に出掛けての授業というペースになった。そして、毎回、1時間過ぎて中休みになると、「先生、ここでしてもいいですか・・・?」「うん、いいよ。」といって、あれをするようになった。
で、私からはその部分は見えない位置で取り出して手を上下させる*くん。ほぼ向かい合う位置でしている彼の顔を見つめる私。初めての時はほんの数十秒だったけど、だんだん終わるまでに時間がかかるようになって、今は、だいたい5分くらい。時間をはかて見たらそんな感じだった。その間、あれこれ、たわいもない世間話をするというパターン。
本当は*くんのその部分を見てみたいし、なんなら私が手でしてあげる、とか言ってみたいし、本当は全裸になってしてほしい。その姿が見たい。でも、これはみんな私の妄想だし、本当にこれをしたら私は性犯罪者になってしまうのかもしれない。彼は18歳未満だし、高校生なのだから。たとえ彼が望んでも、私が性的なことを手伝ってあげることはできないし、ましてや私の性的欲求から何か彼に手出しするわけにはいかない。
ところが、上のようなパターンが何回か続いた後、まさに右手を上下させてそれをしている最中、*くんが、「先生、僕の手握ってもらっていいですか?あ、左手・・・」、と、しごいているのとは反対の手を差し出してきた。はて、このシチュエーションで手を握ってあげていいものだろうか。たしかに、勉強中、応援の意味を込めてだいたい毎回何回か*くんの手をぎゅっと握ることがある。でも、今は状況が違う。彼の射精感を高めることが目的で彼の左手を握ればそれは性的行為になってしまうのではないか?たとえ彼から求められたとしても。
ということが頭をよぎったが、彼の差し出して左手を私の右手とかさねた。彼の顔を見ると、そろそろ達しそうという感じだったので、手を組み替えて、指を交互に絡め合う、いわゆる「恋人繋ぎ」で手を繋ぎ直した。程なくして終了した。その瞬間、彼の手にぎゅっと力が入った。その感触に興奮してしまった。体の真ん中が重くなる、あの感じ。
*** *** ***
こうして、今度は、それの際、手を握るメニューがプラスされ、毎回の恒例となった。
「私家庭教師のために*くんの部屋に来てるじゃん?でもさ、キミ。毎回私の前で出してるじゃん?よく考えたらさ、こういうの変だよね。え?私。風俗嬢?」
と、ちょっと彼をいじめてみた。
「あ、すいません。やっぱ、ダメですよね、こういうの・・・」
と、急にしゅんとなった。かわいい。
「でもさ、*くん、めちゃ成績上がってるよね。この調子なら志望校もいけるかもよ。*くんの成績上げるためだしさ、こういうの変だけど、ま、いいよ。余計なものはどんどん体の外に出しちゃって、勉強に集中できるようにしようよ。」
*くんはの顔が明るくなった。
目の前で男の子が自分でするのを見るのって、実際、風俗嬢みたいじゃん、と、やっぱり思ってしまう。もちろん触ったりするわけでもなくその部分は見てないにしても、でも射精するまで手を握ってあげてるし。写真撮らせてあげるのも毎回になったし。私と会わない日はその私の写真でオナニーしているのもわかってるし。
でもこれで成績が上がるならいいか。ご両親からも物凄く高いバイト代もらってるし。私が息子にこんなことしてるのバレたらショックだろうな。ごめんなさい。ちゃんと息子さんの成績上げます。志望校に合格させます!
*** *** ***
さらによく考えると、このシュチュエーションを私も実は楽しんでいることは否定できない。年下の男の子にこんなに求められてるなんて、その求められ感に性的な快感を感じてしまう。自分では認めたくないけど、*くんにあれこれ教えてあげてしまいたいと、めちゃいろんな妄想を抱いている。彼は未成年だから彼が望んだとしても、何かをするわけにはいかない。気をつけなければ。犯罪者になってはいけない。望むところは彼にちゃんと同年代の彼女ができること。で、早々に、童貞から足を洗ってもらうこと。
早く彼女見つけなよ、と、いっつも話をしているのだけど、「いい子、いないんです。」とのこと。
*** *** ***
というわけで、毎回、手を握ってあげて、オナニーを見ててあげるのが続きそう。ま、いいか。
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