よるのなか

よるのなか、よるのなか

ふたり

むかいあって

はなしている

なにか熱心に

一心にわたしたちは

はなしている

あなたはわたしにてをのばす

わたしはてをとろうとする

けれどあなたは

まぶたの帳をこえることができず

あなたも

あなたのことばも

わたしの前から消え去ってしまう。


※※※


そうしていつもひとりきり、


※※※


夢から覚めるとき、私という意識の浮上と同時に、何かが沈んでいくのを感じます。私は夢の中の感覚を手放して、現実の私の感覚を再び手に入れ、そうしてその瞬間昨日と明日がつながります。

夢を見ている私のことを、起きている私はもはやガラスを隔てたようにしか感じることができません。夢を見ている私が、本当に私と繋がっているのかもわからないのです。

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