第13話 できないとは言わせないのです!
『けれど、ふたりのけっこんをよしとしないものがいました。
それは、しょうじょがたすけた
おうじとけっこんしてから、しょうじょはあいにきてくれなくなり、
「にんげんの、おうじというやつがあのこをさらった。あいつをくいころせば、あのことずっといっしょにいられる」
と。
こうして、
けれど、
しょうじょには、たとえふりをしても、あのときてあてをしたきずあとがあり、
しょうじょは、はしりました。むがむちゅうで、はしりました。
おうじはいかりました。もっていたけんで
しょうじょは、ちをながし、ぜつめいしていく
しょうじょは、しろのめいいにより、いのちをおとしませんでした。
くびに
しかし、そのあかんぼうは、はだのいろがくろい、きけいじでした。
おうさまは、さけびました。
「ばっ、ばけものだ! こんなのにんげんではない!」
おうじも、さけびました。
「ぼくときみははたがしろいのに、なぜこのこはくろい! ぼくをだまして! ちがうおとこのこどもをうんだな!」
しょうじょは、ぜつぼうし、あかんぼうをだいて、しろをとびだしました。
そして、がけからみをなげ、あかんぼうとうみのそこへしずみました。
おうじはしばらくして、じぶんがとんでもないことをいったと、こうかいしました。
しろのいしゃから、あの
しょうじょのあとをおいかけ、がけのうえについたときにあったのは、けっこんゆびわでした。
こうして、いまのメネストルのまわりには、
おしまい』
「…………」
パタンと本を閉じたのです。
ぐすん。
「悲しいお話なのです。でも、これでわかったのです。何故クレイさんがあんな酷い待遇なのかが。ぜーんぶぜーんぶ言いがかりなのです……」
そのためには!
「味方を増やすのです! よいしょっと」
本を棚に戻し、魔法を解除したのです。
さっきの人は……、いたのです!
気づかれないよう近づくのです! タタターッと走っていると声が聞こえてきたのです。
「オレはぁ、別にクレイ王子は嫌いじゃねぇし、王子の中じゃあ一番まともだと思うけどよぉ。メネストルは絶対王政だろぉ? ……あぁー! 無理無理! オレ一人じゃどうにもなんねーって」
「なっ……。何でそれを口にしないのですー!」
「は? どっかから声が……。気のせいか」
「気のせいじゃないのですー! ここにいるのですー!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねたのです!
「ん?」
「喋って動ける
クレイさんと同じようなことを言ったのです?
「だからー! 私は
⌘⌘⌘⌘
あとがき。
ひらがなばっかり、すいませんでしたー!
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