第12話 メネストル共和王国物語
「はっ! そうだ! 私の手じゃ取れないのです! だからー、
魔法で巨人族の手を作ったのです! 私が曲げれば魔法の手も曲げる、変幻自在の手なのです!
「よいしょっと、なのです」
お行儀悪いけど本を床に置き、寝そべりながら開いたのです。
『メネストルきょうわおうこくものがり。
むかしむかし、メネストルきょうわおうこくのとなりに、ちいさなむらがありました。
そこにすむひとりのしょうじょが、おうこくからのかいものからかえっていました。
そのとちゅう、けがをしておなかをすかせてたおれている
しょうじょは、おばあさんにわたすはずだったくだものをたべさせ、
そのようすを、ひとりのしょうねんがみていました。かれは、メネストルのおうじでした。
おうじはしょうじょのやさしさとかれんさにひとめぼれをしました。
そして、しょうじょのてをとり、こういいました。
「きみのことがすきだ! ぼくとけっこんしてほしい!」
しょうじょはおどろきつつ「いいえ」とくびをふり、こういいました。
「まだ、であったばかりで、あなたのことをよくしりません。そういうおはなしは、もうすこしあなたをしってからにしてください」
おうじは「たしかにそうだな」とうなずきました。
それからふたりは、いっしょにいろんなばしょにでかけ、たくさんのことをはなしました。
あるとき、しょうじょはいいました。
「
しょうじょのなみだに、おうじはむねをうたれ、しろへはしりました。
そして、ちちおやであるおうさまにたのみました。
「
おうさまはむすこのことばにかんどうし、すぐにうごきました。
かくこくから、いちりゅうのペットトレーナーをよび、
こうして、
おうじもじぶんがいったとおり、べんきょうやけんのけいこにはげみ、おうさまのいいつけをまもりました。
しょうじょはおうじのやさしさとこうどうりょくにひかれ、ふたりはけっこんしました。
おうさま、おうひさまからもかんげいされ、しあわせなせいかつをおくることになりました』
⌘⌘⌘⌘
あとがき。
長くなりそうなので、一旦、区切ります! もう少し続きます! すいません!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます