第41話

「では次で最後じゃな。アシュリー・リムート。自己紹介をするのじゃ」


「はい!!」


最後はアシュリーね。


「皆様こんにちは。私の名前はアシュリー・リムートです!」


笑顔でアシュリーはそう言う。


「好きな物は本と、あとは綺麗な魔法です! 因みに、私はリリー様の魔法が大好きで、特に光るお花を沢山咲かせる魔法が好きです!」


アシュリーはキラキラとした目でそう言った。


へぇ〜嬉しいなぁ。アシュリーには何度もその魔法をせがまれたっけ。


「最近はお菓子作りにも挑戦しています! あ、お菓子と言えば、リリー様はケーキが大好きで、特にショートケーキが大好きだそうです!!」


え!? 私の好きなケーキの話!?


「あと、リリー様は食べることが趣味だと仰っていましたが、恋愛小説を読むことも好きなんですよ!」


なんか私の話になってない!?


「他にも、実はリリー様は虫が苦手だったりします。前なんか飛んでくる蜂に驚いて、私にぎゅっと抱きついてきました。とても可愛いですよね!!」


いや、これ最早自己紹介じゃなくて他者紹介だよね!?

自分の紹介をしようよアシュリー!!

あと、最後の話はなんだか恥ずかしいからやめて!


「皆様これからよろしくお願いします!!」


アシュリーが最後にお辞儀をすると、クラスの皆はポカーンとしていた。


「う、うむ。出来ればお主の話も聞きたかったのじゃが...まぁ、良いじゃろう。席に戻ってよいぞ」


「はい!!」


アシュリーは満足気に私の隣へと戻った。


「よし。これで自己紹介は終わりなのじゃ。今週は基本的な座学をするが、来週からは実際にダンジョンに潜ったりもするから、そのつもりでいるのじゃ」


来週はダンジョン探索かぁ〜。

冒険って感じで、なんだかワクワクするわね!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る