朝から…
美崎くんという友達もできたし、一安心したところで大満足。
と思っていたら…
美崎くんって意外と陽キャじゃん⁉︎ってかさー…かなりの陽キャ…だよね⁇
誰にでも笑顔だし…
しかも…さ…
美崎くん…
バスケすごく上手いよ…⁉︎
ペア組んで対決してみようって部活でなり美崎くんと組んだら、まさかの凄技使うしさ…。プロみたいじゃん。うっかりペア組むもんじゃないよね?交わし方とかすごっ。
スロー再生してお勉強させていただきたいレベルだ。
「キャ〜、美崎くんカッコいい〜」
なんて声援もきこえてきてたし…
オレはとんでもない人にお友達申請してしまったんじゃなかろうか⁉︎
すべてにおいてレベルが違いますよね⁉︎
美崎くん…たまたま後ろの席だった美崎くん…恐るべし…
次の日、学校に行くとなんだか女子がチラチラとこちらをみておりますが。
何⁉︎
寝癖ひどい⁇
顔になんか付いてる⁇
…
いや、今朝きちんと鏡チェックしたよ?後ろの髪も鏡二個使って確認したはずだよ⁇
なら何?
ズボン穴あいてる?とか?
…
なにー⁉︎
よくわからないまま挙動不審になるオレ。
キョロキョロキョロキョロ
え?何何⁇
わからないよ⁉︎
なんなら人間不信にも陥りそうですが?
…
わからない…。
誰か正解をボクに…あ、ボクじゃない。オレに教えてくださいよ。
誰か、正解を教えてくれないだろかと心で半べそかいていると、
「おーっす」
と美崎くんがオレを呼んだ。
「あ、あぁ…おっす…」
おっすと言われたらおっす返ししなきゃだよな。
おはようございますとか違和感だよね?
「なんかすごいじゃん!」
「え?」
何?おっす返しが?
やっぱり調子乗りすぎたか…
うん。そうだよね。
「あー、おっすなんて偉そうに返したから…ごめん。訂正するよ、おはようございます」
「プッ、何⁉︎コントかなんか?そんなんじゃなくて」
あぁ…
やっぱりなんかあるんだ…オレ。
誰かに指摘される前に聞いてみよう。
「オレさ…寝癖ひどくないよね⁉︎ズボン破れてないよね⁉︎」
美崎くんにお尻を向けて再確認すると、
「は?何言ってんだよー。朝から面白いやつだなぁ」
と笑われたよ。
…
じゃあ、オレはみんなから何を見られてたんだ?
恐る恐る聞いてみた。
「すごいってさ、なんのこと?」
「あー、昨日のバスケでオレと対決したじゃん。あれで雪村くんすごいって女子が騒いでたよ」
と。
⁉︎
そ、そうなの⁇
これは中学デビューも夢じゃない⁇
…でもオレそんなに背高くないしな。
よし‼︎
バスケだってかげながら頑張って今こうして成果が出てきそうだし、高身長も目指してみるか。ってことで毎日煮干しとか牛乳をいただいた。
そしてバスケも頑張った。
あ、もちろん勉強もね。
たくさん頑張っている毎日だけど夏実ちゃんとは、もう全く接点がないままあっという間に二年生になった。
たまにおつかいでうちに来るみたいだけどオレの部屋に寄って行ったりはしない。
昔は、よくオレの部屋で遊んだのに…
でも、そうなるよねー…
月日は、少しずつ流れ、煮干しや牛乳のおかげかだいぶ背は伸びた。
そしてなぜかオレはモテていた。
告白とかもされました‼︎
初告白。
嬉しかったな〜
…でもいつもごめんなさいをしている。
だってオレは…
幼馴染が好きなんです。
でも…おもいは伝えられないまま、オレは三年生を迎えてしまった。
夏実ちゃんとは、同じクラスにすらなれなかった…
でもさ、三年生になると副キャプテンになれた。
キャプテンは、美崎くんだ。
三年生でオレは…オレは…背が伸びた。
そして…
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます