最終話 残暑

残暑厳しいですが

元気でいてくれていますか


暑さ寒さも彼岸まで

と言いますので


もう少しの辛抱です


僕は今年

夏休みの宿題を一ページだけ

やり忘れそうになって

最終日の夜慌てて

シャーペンを走らせました


君はどうですか

夏は 激しく快活で

懐かしく 儚い季節だと


夏風に揺れる 街路樹に

哀しすぎた 戦争の傷痕に

甲子園舞う 白球に

刹那 散りゆく スターマインに


そう 感じたものです


まだ 残暑

夏の名残りが残るうち

文化祭

遊びに行っても

良いですか


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夏の詩集『ときめき常夏ココナッツ』 七草かなえ @nanakusakanae

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ