第20話 ラムネ瓶

暑い 暑いと 言いながら

来月 彼岸が過ぎたころには

涼しい 涼しいと 言うのでしょうか


過ぎゆく季節と 時代

記憶はまるで

お祭り屋台のラムネのよう


炭酸が抜け 飲み干されても

瓶とビー玉は 残るのです


涼やかな味わいは 舌に 心に

残るのです

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