第8話 水

僕が風魔法を覚えてから1ヶ月。ついにその時がきた。


というのも先程アランが王都から久しぶりに帰ってきた。


その時に綺麗な黄色の花を買ってきた。アランが言うには僕の瞳の色に見えたらしい。


その花は僕の部屋で飾られることになった。


ここまでは普通の日常だろう。だが変わるのはここからだ!!



「…『ウォーター』」


ん??今モナが花瓶に水をあげる時魔法使わなかった?いや絶対使った!だってジョウロとか持ってないし。


うわ〜失敗した…《知る》使ってない…でももう1回やってもらうことは多分出来ないな〜


多分明日も水を上げるだろうから、その時を待とう。



次の日。


昨日と同様にモナが花瓶に近づいて…


「…『ウォーター』」


ホイ来た!《知る》!!


『ウォーター』

MP消費1

生活魔法の1つ。

指先から少量の水を出す。


やっぱり生活魔法のひとつだ。これで魔法がわかったから練習ができるな!


でもひとつ困ったことがある。

指先から出るのか…赤ちゃんの僕はベッドがびちょびちょになることが確定するな…。


一旦できるようになるまでは『ウィンド』と一緒でなんも出ないだろうからできるようになった時が大変だな。


まあ仕方ない。赤ちゃんだしおねしょしたってことにしとこう。


じゃあ今日からは『ウィンド』を曲げる練習と『ウォーター』の練習をやっていこう。



はい、ということでね。3週間くらい経ちました。先程僕は指から水が出ました。結果僕の下半身がびちょ濡れです。一応顔は濡れたくなくて手を下向きにはしてたけど。結構不快だな…。あっやべ…。


赤ちゃんに体がなってるせいで不快感とかがあるとすぐに泣いちゃうんだよね…駆けつけてくれたルーナにおしめとシーツを変えてもらいました。


中身高校生だから恥ずかしかったけどもう慣れちゃったよ…。



まあいいんだよそんなことは!とりあえずいつも通りステータスを見てみよう!

──────────────────

個体名:シュウ・フォン・シュバルツ

種族名:人族

年齢:0

性別:男

LV:2

称号:シュバルツ侯爵家嫡男

(異世界転生者)


HP:10/10

MP:32/140

STR:2

DEX:2

VIT:2

AGI:2

INT:12

MND:12

LUK:100


スキル

《寝る》

《怠ける》

《知る》


魔法

《生活魔法》『ウィンド』『ウォーター』

《風魔法》『ウィンドスラッシュ』


─────────────────


おお!やっぱり!《生活魔法》の中に『ウォーター』が増えてるね。これで次の魔法も覚えられるかも。


でもどうしようか。


現状水が出てしまう『ウォーター』で練習することは出来ないな…。毎回泣いておしめを変えて貰うか?…いやMP的にベッド全部びちょびちょになっちゃうな。


とりあえず水の処理が思いつくまで『ウォーター』は封印かな。いや別に考えるのがめんどくさくなったとか、今より練習を増やしたくないとかでは無いのだ。断じてないのだ。






今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。

誤字脱字等ありましたらすみません!

少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!


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