第5話 父親
僕の前に止まった馬車からメガネをかけたインテリの見た目の金眼黒髪細身イケメンが現れた。
「ただいまセレナ」
「お帰りなさいアラン」
すごい勢いで僕と僕を抱いているセレナに近づいてきた。早すぎてビビったよ…。
「この子が私の息子ショウか!!」
セレナの手からアランの手に僕が渡される。アランは怖々と僕を抱く。
「君に似て可愛いじゃないか」
「あなたに似て綺麗な目をしてるわよ」
僕を挟んでイチャイチャしないで欲しいな…まあ久々に会えたみたいだし仕方ないか。
今まで会えていなかったから、もしかしたら仕事の方が大事みたいな父親かもと思っていたけど、これはただの杞憂だったみたいだな。
「シュウ。はじめましてだな。私はアラン。君のパパだぞ〜」
おお…思ったより子供好きみたいだな〜身内に好かれるのは素直に嬉しい。今後も仲良くしていこう。
次の日、かなり無理をして会いに来ていたらしくアランは朝ご飯を食べてから王都に出発した。
行く前に抱っこして貰えたので中身は高校生だが嬉しかった。でかいから安心感あるんだよな…。
さて今日も《知る》を使ってMPをどんどん伸ばしていこう!
いつも通りベッドでゆっくりしながら《知る》を使っていると…。
「今日は暑いですね〜少し風を送りますね〜」
そうサリーが言ってから僕に向かって窓の方から手を向けた。
「『ウィンド』」
そういうとサリーから僕に向かってそよ風が吹いた。
ん?んん?もしかして…
魔法なんじゃないか!?うお〜魔法だ〜!俺もできるようになんないかな…?
そうだ!もう1回サリーに使ってもらって《知る》を魔法に使ってみよう!
そうと決まれば僕は手をブンブンしてサリーにもう1回おねだりをする。精神年齢高校生とか関係ない。魔法が見たい。
「あら?よっぽど気持ちよかっんですかね?じゃあもう1回行きますよ〜」
「『ウィンド』」
来た!《知る》!!
『ウィンド』
MP消費1
生活魔法の1つ。
指定した方向に微風を出す。
ふむふむ
生活魔法というものの1種なんだ。魔法でもMPを消費する感じか。
僕もやってみたいな…でも見られて周りがバタバタするのは面倒だな。こっそりやるか!
とりあえずサリーが使っていた掃除道具の片付けに行ってる時にやってみる。
ええっと。さっきサリーがやってたのは風を送る方向に手を向けて『ウィンド』って唱えるだったな。風がわかるようにカーテンに手を向けてと。
「ばぶぶ(『ウィンド』)」
プスン。
あれ?なんも風も出てないしなんでだ?しかしステータスを見るとちゃんとMPは減っていた。これは分かりやすく失敗したんだろうな。
もしかしたら経験値みたいなのが溜まってってできふようになるのかも。とりあえずMPを消費することはできるから明日からこれでMPを使ってってみようかな。
今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。
誤字脱字等ありましたらすみません!
少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます