第4話 レベル

僕が生まれてから1ヶ月程がたった。

かなりいろんなことがわかってきたぞ!


まずは場所。

ここはシュバルツ侯爵領という場所の領都らしい。メイドが言っていたから多分そう。母に抱えられて、窓の外を見たことがあるが綺麗な街並みと奥に城壁が見えた。そのとき母に、


「とってもきれいでしょ?こんなに綺麗な領都はなかなかないのよ?」


と言っていた。てことはかなりいいところに僕は生まれたらしい。やったぜ!



次に僕の今世の家族についてだ。

僕の父親の名前ははアラン・フォン・シュバルツ。

現在のシュバルツ侯爵さまだ。

王都で宰相として働いているらしく、僕はまだ会ったことがない。

息子が生まれたのに仕事が多すぎて帰れずブチ切れているらしい。でもまだ会ったことはないから一応注意しておこう。


母親の名前がセレナ・フォン・シュバルツ。

あの黒髪ロングの美人さんだ。

出産後少し体調を崩していたようだが、順調に回復しているらしい。

最近は、よく僕がいる部屋に遊びに来るようになった。


あと僕の世話をしてくれるメイドさんが3人いる。

1人目はルーナ。元気。よく喋る。ドジ。赤髪。

2人目はモナ。静か。ずっと僕を見てくる。無口。青髪。

3人目はサリー。しっかり者。周りを確認してから僕を撫でに来る。ハキハキ喋る。緑髪。


みんな15歳くらいに見える。髪色がファンタジーなこと以外普通の高校生と同じっぽいな。



そして最後!

僕の今のステータスを見て頂こう!

バン!!

──────────────────

個体名:シュウ・フォン・シュバルツ

種族名:人族

年齢:0

性別:男

LV:2

称号:シュバルツ侯爵家嫡男

(異世界転生者)


HP:10/10

MP:5/50

STR:2

DEX:2

VIT:2

AGI:2

INT:4

MND:4

LUK:100


スキル

《寝る》

《怠ける》

《知る》


─────────────────

かなり変わったよ!


まずはMP。

最大値まで回復して、全部使い切るとちょっとずつ増えていくからコツコツやってみたらどんどん伸びて途中から楽しくなっちゃった。


その影響もあってか、INTとMNDの数値も伸びた。MPをどんどん使っていくとこのふたつも伸びてくれるかも。


そしてもっと大事なとこ!


LV:2


とうとう《寝る》のスキルでレベルが上がったよ!やった〜!このまま毎日ちゃんと寝てレベルを上げていけばいつか楽できるかも〜!


楽しみだな〜




次の日。


僕はセレナに抱っこされて家の前にいた。何があるんだろう…。


「これからあなたのお父様が来るからね〜」


まじか!どんな人だろうな…。話を聞く限り、悪いことはされなさそうだけど、初めて会うのは緊張するな…。


その時門が開き、奥から豪華な馬車が来て、僕の前に止まった。






今作を読んで頂きありがとうございます!!作者の大洋の塔です。

誤字脱字等ありましたらすみません!

少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!!

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