第3話
〈この作品は実際の人物・背景を元に、脚色を加えたものです。〉
ピピピピッっという規則的な電子音で目が覚めた。
のろのろと体を起こし、目覚まし時計を止める。
時間は―まだ朝の5時か。しかし二度寝するわけにもいかず、渋々起きだす。
愛機のchrome bookを起動する間に歯磨きとトイレを済ませる。
パスワードは「Extreme」だ。カタカタと打ち込んでエンターキーを押す。
数秒経ってなじみの風景写真の背景が映る。どこかの山脈だろうか。
グロ動画やエロ動画の溜まり場に入り、昨日の深夜帯にあがった動画一覧を見る。
海外の事故動画がいくつかあがっているようだ。あまりグロくもなさそうだ。
というかモザイクがかかっているものは全くもって論外としか言いようがない。
こちらは普段のストレスを解消すべく過激なものを求めているのに、
モザイクをかけてしまったらその辺のコンプラの塊みたいな民放と同じではないか。
pcの右下に目線を移す。時間は5:30—あと30分は大丈夫か。
画面をスクロールしていくと中国の自殺配信があがっていた。
見出しは「中国のティーンエイジャー、ビルで自殺。強姦の形跡あり。」だそうだ。
これまた社会へのささやかな抵抗らしくて面白そうだ。俺はクリックした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます