第4話

〈この作品は実際の人物・背景を元に、脚色を加えたものです。〉


俺は朝早くから自殺配信の動画を見ようとしていた。

昨日UPされたのは中国のティーンエイジャーの自殺。

背景は胸糞悪そうなので深掘りせず、動画だけさっさと見ることにしよう。

おっと画面の前の君!自殺配信なんて真似して見るなよ?

PTSDになっても知らないからね?いやほんとしらないよ??

知らないったら知らないっと!まぁ怖いもの見たさで見てみれば?

動画は一分ほどのようだ。いや、この動画はやめておこう。

何かよくわからないが、良くない気がする。

そうだ。俺の昔の話しをしよう。

〈あれは中学一年のころだったかな。〉

〈友達と釣りに行こうと電車を待っていた時、目の前で飛び込み自殺があった。〉

〈悲鳴を上げる人や泣き崩れる人。警笛の音が響き渡る。〉

〈俺は悲しいとかより先にこう思った。〉

「せっかく女友達と釣り行くのに邪魔すんなや死ねぇっ!(死んでます)」

〈全くもってロクでもないツッパリ時代だったな。〉

さて回想したところで朝飯の支度でもしようかな。

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