市花にとっては、待ち焦がれた金曜日の夜。

 学校の敷地の隅の、歪んで破けたフェンスの隙間から、市花と京介は、学校に忍び込んだ。

 百均で買ったウサギのぬいぐるみと苦労してそろえた材料は、市花が背負っているリュックの中だ。

 中庭など、学内のほとんどの植え込みには手入れが行き届いているが、敷地の端のこの辺りは、裏通りに面していることもあって、雑然としている。そんな鬱蒼とした草木のシルエットが覆い被さってきて、市花の気持ちをそぞろにした。

「羽山とは、どこで待ち合わせなん?」

 沈黙を紛らわそうとして、市花は京介に尋ねた。

「焼却炉の前。あいつ足悪いのに一人で大丈夫なんかな」

「ほんなら私やなくて、羽山と来れば良かったやろ」

「羽山ひとりで大丈夫言うてたし。お前の方がどんくさいやろ。羽山は、どんくさないけど」

 背中に市花の平手打ちを食らって、京介は一瞬口をつぐんだが、またすぐに余計な口をきいた。

「ほら、日比野。頭に葉っぱ付いてる。正体は狸ちゃうか」

「うっさい!死ね!狐男!」

 二撃目の平手が、京介の背中にもみじを作った。

 その後も、二人は小声で言い合いをしながら、敷地内を進んでいった。

 普段慣れ親しんだはずのキャンパスも、午後十一時も過ぎれば、何もかもが違って見えた。木々も、校舎も、寂しいと言うよりは、恐ろしげな雰囲気を湛えていて、二人は、その雰囲気に飲まれないよう、ひたすらに喋り続けていた。

 二人の行く先は、どんどん闇が深くなっていく。

「前見えへんな。懐中電灯付けよ」

 京介が、小さな懐中電灯をつける。

 進行方向と足元を交互に照らしながら進む。

 小さな懐中電灯にしたのは、警備員に見つかりにくくするためだ。

 二人は、普段よりたっぷり時間をかけて敷地内を進み、問題の焼却炉の前にやってきた。

 古い焼却炉は、雨だれの跡、錆び、欠けが相まって、恐ろしい姿をさらしている。

「不気味やな」

 京介が堪えきれずに言った。

「羽山は、まだ来てへんのかな」

「おらんな」

 二人は周囲を捜してみたが、陽の姿はどこにもなかった。

「取り敢えず、扉の封印をなんとかするか」

「はーい」

と、市花がリュックからボルトクリッパを取り出す。

「本格的」

「お父さんの。チェーン切ったらいけそうやろ。南京錠はそのままで」

 懐中電灯で照らしてみると、チェーンはまだ新しいのに、南京錠は古びていて、南京錠には外そうと試みた傷がいくつもつけられていた。

「うわ、これ絶対外した奴おるってことやん」

 京介は、背中を走りぬけていく怖気を感じて尻込みした。

「はい、頑張れ」

 市花は、ボルトクリッパを京介に押しつけた。

「俺がするん?」

「私が懐中電灯で照らしとくから」

 京介は、ボルトクリッパを握り、チェーンを切断しようと力を込めようとした。

 そこへ、

「諸君、そこまでだ」

聞き覚えのある声が邪魔をした。

 闇夜よりもまだ暗い髪色をした長身の女が、彼らの後ろに立っていた。

 久我だ。

 市花が驚いて振り返り、懐中電灯が真正面から久我を照らした。

 腕組みをして少し怒ったような表情で、久我は、市花達の背後に立っていた。

 京介は思わずボルトクリッパを取り落とした。

「あの……、ごめん……」

 久我の後ろから、陽がおずおずと顔を出した。

「羽山!チクったん?」

 詰る市花に、陽は言った。

「えっと……、課外活動なんで顧問の先生にお出でいただいたというか……」

「どうも顧問です。さあて、研究会の研究成果を知らせて欲しいんだが、ここで続ける?」

 市花と京介は、大慌てで首を横にふった。

「では前線基地に行こうか」

 そう言って、久我は、ニヤリと笑った。


学校の敷地の外に出た後、久我は、すぐにタクシーを拾い、運転手に行き先を告げた。久我は、陽にいくらかのお金を渡して支払うように言い、自分はバイクで追いかけるという。

 市花がチラリと目線を遣ると、久我は黒いライダースジャケットにドライビンググローブをしていて、近くにバイクを止めているらしかった。

 タクシーは、山の手の方へ進んでいく。

 坂を上がりたどり着いたのは、住宅街にある小さな教会だった。

 教会の前で、陽たちが乗車賃の精算をしていると、後ろからヘッドライトが一つ近づいてきた。バイクだ、と陽は思った。久我も到着したのだろう。

 久我は、ヘルメットを外すと、まるで我が家にでも帰ってきたかのように門を開け、バイクを押して、庭へと入っていく。

 背後の闇に追い立てられるようにして、陽たち三人も後に続いた。

 四人は、花々で飾られた庭を抜け、聖堂にたどり着いた。久我は、聖堂のすぐ傍にバイクを停めた。

 ここの扉にも鍵は掛かっていないらしい。久我は、ドアを開けて灯りをつけ、三人に中へ入るように促した。

「遠慮なくどうぞ」

 陽が先んじて入ると、市花と京介もそれに続いた。

 床も壁も天井もまっしろな教会の中で、久我の存在だけが、異質に黒く、際立っていた。

「入ったら聖水盆で手を清めて前へ」

 陽たちは、言われるままに従った。

 久我は念入りに外の様子を確かめてからドアを閉めた。

 京介は、しばらくじっと久我を眺めていたが、唐突に言った。

「なんか先生、場違いな感じするな」

「よく言われる」

と、久我は返答した。

 久我は、長椅子の背もたれの部分に腰掛けて、陽たちに向き直った。

「まずは、君たちの調査結果を聞こうか」

 市花と京介は、目配せし合い、市花が話し始めた。

「まず、私たちの調べた範囲だと四種類の話があって、それぞれ捧げ物と話の結末が少し実違ってました。手紙で回ってきた黒いメモのが原典だとすると、要素としては〈赤ワインに溶かして逆十字を書く〉というのが他とは違い目立っています。一番古いのが私の姉が中学生の頃に聞いた話。捧げ物にする髪の毛、血、黒猫のヒゲ、トカゲは同じだけれど、話の結末は〈トモダチ人形と一緒に遊ぶのを断ったので人形になってしまった〉とトモダチ人形を邪険に扱った結果どうなるのかが具体的に示されています」

 久我は、頷きながら話を聞き、市花は、発言を続けた。

「その次は、姉が高校生の頃の話。捧げ物は血から〈経血〉に変化し、何故かトモダチ人形は友達から〈恋人〉に変わっている。結末は〈惜しみない愛情を拒絶するなら、あなたも人形にしてしまいましょう。人形の胸をはさみで突いたら、あなたの命はもう戻らない。〉となっていて生々しく具体的です。一番新しいのが、今流行っている話で、捧げ物は、〈剥がした足の爪あるだけ全部〉になりました。結末は人形を〈近寄らないでと突き飛ばしたから、自分もお人形にされてしまった。お父さんもお母さんもお人形になってしまった理由がわからないから、慌てて病院に入院させた。〉と、やはり具体的です。話の流布については、平成2年から平成14年が空白期間になっていて、この話の発祥までは絞り込めなかったけど、聞き取りの結果、少なくとも、平成15年頃にはあった話と思われます」

「焼却炉の場所は、時代と場所を考慮して絞り込んだ結果、今日のあの場所しかないかなぁ……て」

と、自信なさげに京介が補足する。

 久我は言った。

「君たちのいう平成2年から14年の空白期間については調べた。その期間には噂はない。日比野さん、君のお姉さんの世代が噂の始まりで合っている」

 久我は、ぞっとするほど綺麗な笑みを浮かべて話しを続けた。

「人形にまつわる怪異というのは、洋の東西を問わず古くから存在する。人形が人のかたちを真似ているからだ。人に似ているのに生きてはいない。魂がなく空っぽだ。だから余計なものが入り込もうとする」

 動いてもいないのに自分たちの影が揺れたように、陽には見えた。それは、市花と京介にとっても同じだった。

「よくある怪異は、人形の髪が伸びるとかいつの間にか置いた場所が変わっている、視線がこちらを追うようにして動いてくるといったものが多い」

 教会の外で、轟々と風が吹き荒れる声が聞こえた。

 陽はもちろん、あのお喋りな京介も市花も押し黙っているので、久我の声だけがよく聞こえた。

「日本の人形にまつわる怪異で一番有名なものは、岩見沢市萬年寺にあるお菊人形だと言って良いだろう。お菊人形は兄が三歳の菊子のために買い与えた市松人形だったが、菊子は程なくして病で世を去り、人形はこの世に残された。以来、人形の髪はまるで生きているかのように伸び、閉じていたはずの口はだんだんと開いて歯が見えるようになったという。家族は菊子の霊が人形に宿ったのだと思い、大切に取り扱い、やがて萬年寺に託したと伝わっている。死んだ幼子がこの世を恋しがって人形に宿っているとは何とも気の毒な話さ」

 久我は、話に出てくる幼子を慈しむようにニコッと笑ってから話を続けた。

「さて、日本の事例ではないが、アメリカで市販されている子ども向け人形のラガディ・アン人形には、もう少し恐ろしいものが取り憑いた。超常現象研究家のウォーレン夫妻が運営しているオカルト博物館に収蔵されているアナベル人形がそれだ。アナベルは、人形に取り憑いたとされる少女の霊の名前で、最初の持ち主が人形をプレゼントされて以来、家の中で怪奇現象が頻発するので霊媒師を呼んだんだ。霊媒師は、人形に取り憑いているのはアナベルという幼い少女だと告げた。当初は幼い子どもの霊を哀れんで人形を家に置くことにしていたが、同居人が、そんな人形は燃やしてしまうよう提案したのをきっかけに事態は豹変する。人形は、その同居人の夢に現れ首を絞めた。その後も、彼が人形に近づくと針に刺されるような痛みが出現するなどの怪現象が襲った。実際、獲物に爪で掻かれたようか傷ができていることもあったそうだ。ウォーレン夫妻は、この人形を悪魔祓いに出し、その後、引き取って自宅に迎え入れたが、ここでも怪奇現象を起こすため、今は硝子ケースに封印されている。ケースには「触るな」「開けるな」と注意書きがあってね、触れて何かあっても責任は取れないとされている」

 嬉しそうに久我は言った。

「……見たことあるん?」

 京介が恐る恐る聞いた。

「あるとも!まあ、何年も前だけど。この話をすると長くなるからさて置いて」

 今度話してあげるから、と言って久我は話を進めた。

「これらの話は人形にいつの間にか魂が宿っていた話だが、このトモダチ人形は少し違う。これは呪詛。人を呪うための方法だ。まず、捧げ物としてでてくる猫のヒゲやトカゲ、これは簡単な魔術でも使われやすい道具だ。例えば、昔のアメリカの子どもたちが遊びがてら行ってた「墓場に行っておできを取って貰う方法」だとかそんな子ども騙しのおまじないにも使われるような。しかし、ここに髪の毛や血液、爪なんかを加えると話は違ってくる。髪の毛や血液そして爪は、自分のものであれば魔力を注ぎ込んだり、他人のものであれば他人を害する役目を持っている。特に、キリスト教では経血は悪霊を生み出すとする考えもある。これを使う手法は一際強い呪いを生み出そうとする意図が見えるね」

 陽は黙って話を聞いていた。低級なオカルトだとか何の映画だとか頭の隅を過ぎらないこともなかったけれど、首から提げている聖母マリアのメダイが、まるで陽を守ろうとしているかのように微かに熱を持っているのが怖かったのだ。爪の跡が残るくらいに拳を握りしめて話を聞いていた。

 外の天気は荒れていた。まるで、悪魔が、陽たちを嵐の中に連れ去ろうと、手ぐすねを引いて待っているかのようだった。

「だが、この黒いメモに記されている方法だけ、目的が違う。つまり、始めた奴だけが知っているとっておきのやり方だ。あの後、君たちに聞いて他のクラスの生徒まで辿ってみたが、このメモを回した張本人は見つからなかった」

「それって、生徒じゃない誰かが紛れてて、手紙を回したって事?」

 市花が鳥肌の立った二の腕を摩りながら言った

 陽も市花も、そして京介も、生徒に紛れる闇のような何者かの姿を想像していた。その冷たい手が友人を装ってそっと手紙を握らせるところを。

「まあ、そんなところかな」

 曖昧に返事をして、久我は、今度は他のトモダチ人形の噂について言及した。

「メモと噂。大きく違っているのは?」

「ワインがないのと、十字架を書くところ?あと、捧げ物が少しずつ違う」

 陽は指折り数えた。

「そう、ワインと逆十字だ。黒いメモに記されていた赤ワインは、キリストの血を意味する。それを呪術的に汚すことで、悪魔への賛美を示すことになる。逆十字は悪魔のシンボル。このトモダチ人形の儀式は、相手を呪い、彷徨える魂に人形の体をくれてやる、ただそれだけではすまない。これは、元々は、人形を依り代とした悪魔召喚のための儀式だ」

「私、悪魔を呼び出そうとしてたん……?」

「いいや、君がやろうとしていた方法は、悪魔召喚ではなく、もっと即物的な呪いの方だ。捧げ物の種類が違うのは、より呪いを強めるために難易度の高いものを選んでいるからだ。切った爪よりは剥いだ生爪、生爪よりは切り落とした指の方が呪いは強まる。人形を燃やしてしまうのは、生者と死者の境を超えさせるため。トモダチ人形は、悪しき死者の魂を内包して、異界からやって来る」

「それって、トモダチ人形と仲良うやってもやらんでも、結局あの世に引っ張られるってことちゃうんか」

 京介が、青い顔で呻いた。

「そのとおり。さあ、君たちが用意した材料をここに」

 有無を言わさぬ表情で久我は言った。

 市花は、リュックサックから、ぬいぐるみと猫のヒゲ、トカゲ、切った髪の毛、ティッシュに染みこませた血を採りだして、長椅子の上に置いた。

「基本的には燃やした人形に、霊を憑依させて、相手のところへ送り込む呪術だ。呪術は失敗すれば術者本人のところへ帰るが、成功すればどうなると思う?」

「あっ」と市花が声を上げた。

「髪の毛の持ち主のところ!テレビで見た!これやと私んとこ来てまう」

「そう、自分の髪なら自分のところへ。誰か憎い相手の髪なら憎い相手のところへ。つまり噂の前半と後半で主体が交代する。呪おうとするものの話から呪われたものの末路の話に移り変わる。大学生に流行っている噂を教えるついでに解説しておこう」

といって、久我は噂を語り始めた。

「髪の毛、血、足の指一個、黒猫のヒゲ、トカゲをあつめ、友達にしたいぬいぐるみか人形を持って学校へ行く。学内の使用されていない焼却炉を見つけ、封印を壊して材料と人形とを焼却炉に入れ燃やしてしまう。この時、誰にも見られてはいけない。火が消えたら「トモダチ人形トモダチ人形、私と遊ぼ、私と遊ぼ」と唱えて後ろをふり返らすに家まで帰らなければならない。失敗すると呪いが降りかかる。おまじないに成功すると、何日か経った夜、燃やしたはずのトモダチ人形が帰ってくる。ここまでが前半。呪いを行おうとしている人物の物語だ」

 まだ呪いに使われる前のぬいぐるみを、陽たちは異様な気持ちで眺めた。

 ふわふわの布地に不気味さがねっとりと絡みついているかのように思えた。

「後半からが呪われた人間の物語。トモダチ人形は本当の友達のように振る舞うので、大切に扱わなければならない。ある人は、喧嘩をしたので、自分もお人形にされてしまった。お母さんは悲しんでそのお人形を入院させた。お人形は今日もひとり病院で入院中。トモダチ人形を邪険にするとその罪を償わなければならない」

「呪いに抵抗しようとしたんやね……」

 市花は、沈んだ様子で言った。

 追い打ちを掛けるように久我が言葉を続ける。

「更に言えば、君たちは自主的にトモダチ人形の儀式を行おうとしたと思っているだろうが、これも自発的な意思とは限らない。何モノかにそうさせられている可能性がある」

 市花も京介も、完全に言葉を失った。

「これ以上近づくな。取り込まれる」

 久我は、ぬいぐるみを始めとした捧げ物を回収すると「これはこちらで処分しておく」と告げた。

 緊張感がわずかに緩んだその瞬間に、声がした。

「おや、夜更けにどなたかと思ったら、迷える子羊が三人――」

 優しい声音だった。

 陽たちの入学式で挨拶をしていた北野教会の瀨之尾神父だ。

 しかし優しい声は、急速に棘を含んだ。

「――と、頭の黒いネズミが一匹」

 久我は人をくったような顔で「ちゅう」と鳴いてみせた。 

「ここで何を?」

「火遊びの反省会を」

 瀨之尾は、陽たちを一頻り眺めて、額に手をやり、深々と溜息をついた。

「あらかた承知しました。羽山くん、金城先生から貰ったお守りとお母さんのロザリオはいつも持っていますか」

「あっ、はい」

 急に話を振られて、陽は心臓が破裂しそうになった。

「なるほど、それで守られてたか」

 久我は、幾度も首を縦に振った。

「君たちはこれを持っているように」

 久我は、チェーンに通したメダイを、市花と京介に、それぞれひとつずつ渡してやった。

「これは?」

 尋ねる市花に、久我は、答えた。

「お守りだよ。ほら、神父。聖別」

と、久我は、瀨之尾の臑を蹴り、瀨之尾も、久我の足を踏み返してから、メダイは清められ加護を授かった。

 二人に与えられたメダイは、陽のものとは意匠が異なっていた。

 メダイには、カラスと蛇が彫り込まれ、中央には十字架と聖書を持った男性の姿が彫られている。

「この人は誰なん?」

「聖ベネディクト。悪魔祓いの聖人です。つまりこれは、悪魔祓いのメダイ」

 三人の胸を怖ろしさが限界まで占めて、聖堂の中はより一層静まり返った。

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