第6話 常備している冷凍食品
「常備している冷凍食品」
常備している冷凍食品と言えば、あずき最中。
特にオハヨーのあずき最中が逸品。甘さもクリームもしつこくなく、最中のサックリした味わいがちょーいける。
あずきが日本産(北海道産)だというのが素晴らしい。工場で作るこのお菓子は、何時間もあずきをふやかして、グツグツ煮込んで、一つ一つ最中の中に入れていくんです。しかも粒あんだから、食べ応えもバッチリ。
当然、目の大きなロボットあたりが大きなお鍋にしゃもじを入れて、泡ぶく立った煮えたった煮えたかどうだか食べてみよう、とむしゃむしゃやってるんでしょう。味がわかる機械もあるから、ロボットが試食してもふしぎはないんです。
「これは甘すぎる」「これはあずきがまだ煮えていない」など、味に支障が出てくると、ピーポー、ピーポー警報が鳴る。係員がすっ飛んで来て、腕を組む。
「うーむ」
「初めからやりなおし!」
「ひえーっ!」
もちろんアイスクリームをつくるのも機械です。アイスクリーム製造機から出てくる四角いクリームと型にはめたあんこをはさんで、最中に入れる。
ぜんぶ完成したら朝になっている。だから社名も「オハヨー」。アメリカのオハイオ州とも濃厚な友好関係にある。
「ハロー、オハヨー」
「ハーイ、オハイオ。This is a ペン型あずき最中!」
最中で包みラップで包んで、さらに6個セットにして袋に包む。よく原材料を読んでみると、着色料がついているという。身体に悪そう……(……ガンまっしぐらだ)
ふつうの最中は、あまり好きではありません。あんたは麩なのか、それともお菓子なのか! 責任者出て来い!!!!!
夏本番。冷凍庫はお菓子で山のよう。庫内はあずき最中でいっぱいなのに、ほかのカップアイスも買ってくる。痩せに追いつく暇もなし。こうして着実にブタへの道をひた走るにゃんちゃんでした。はやく人間になりたーい。
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