応援コメント

3 襲来」への応援コメント

  • >地獄のように混乱と恐怖の入り混じった空間になっていくさまを

    「地獄のような」

    >私もようやく呼吸を取り戻し

    なかなかいい表現。

    >人々の悲鳴や狼の声が交じり合って、空へ吹き上がっていくようすが目の裏に浮かぶ。

    ここもいいと思います。

    >エミリアの髪に刺さっていた白い花が抜け
    「挿さっていた」

    >いつのまにか、狼が背後までやってきていたのだ。

    ここから始まる一連の逃避劇ですが、この時点で狼との距離感が見えないので疑問が先に立ちます。「背後まで」とだけ書くと、背中に迫る距離をイメージするので、普通に走って追いつかれない展開が奇妙に感じるのです。ここは距離感を伝えることを意識した描写を心がけるか、「他の村人を襲っている」など、狼の注意が逸れていて逃げるチャンスがあることなどを描くべきでしょう。

    >小石を鋭い爪で引っ掻く硬い音が

    ここは違和感。
    なぜ小石? 砂利が敷き詰められてるならともかく、登場時の描写を見るに広場は土の地面だったはずです。

    >悪魔の足音のように血肉を凍らせる。

    ここは凝りすぎて逆効果。

    >足跡がやんだ。叫び出したくなるような張り詰めた静寂の後、月明かりがふいに大きな影に遮られた。

    ここは気づく順番を逆にしたほうが効果的。
    まず狼の影が屋根から落ちていることに気づいてから、爪を鳴らす方が怖さを煽れるかと。

    >見ておかねばならない。ふいに、強い意志がぽつんと芽生えた。姉を殺した化け物を、この目でしっかりと見ておきたい。ここで死ぬのなら、最後に恨みと怒りのこもった目で睨みつけたい。なんの抵抗もできないまま死ぬのは、自尊心と矜持が許さなかった。

    書きたいことはわかりますが、詰め込みすぎです。
    まずルビー的に考えるだろうことは復讐でしょう。それが無理なら抵抗になるはず。それすら叶わない場合にやっと「せめて見ておく」「睨みつける」になるはずです。思考の順番が逆になっています。

    >私を支配しているこの感情は、絶望と、そして狂気じみた喜びだった。

    復讐心からの喜びかと思ったんですが、後半を見るに、父の瞳への反応ですかね。

    >この襲撃の意図は不明だが、誰も傷つけられなかった理由はわかるような気がした。

    ふううむ?
    「飛びかかった」とあるので、傷つけなかったのは謎すぎますが(殺さないだけならわかる)、何かしら説明が後にされるならアリでしょう。

    >「あの狼は、お父さんだった」

    確か、町に行って帰って来なかったとかでしたっけ。
    今のところ全然真相がわかりませんが、展開としては面白いと思います。ただ、別の大狼でなくて、同じなんですよね。ふうむ……まあ使い方次第でしょうか。


    さて、とりあえず読み終えましたが、ストーリー的に破綻はしてませんでしたよ。

    ただ作者的には何処かしらの謎が破綻してて、説明がつかなくなってるんでしょうね。何となく父親関係か、大狼の設定辺りという気がしますが、追加で誤魔化せないとしたら書き直しもやむなし。
    ストーリー重視で行くなら、まず大まかなプロットを勲でおくことをお勧めします。

    文章面だと、アクション描写はまだ拙い印象。ホラーなりファンタジーなり必須の技術なので、連私有しておいて損はないかと。読者に精確に状況を伝えることと文章の美しさの両立が肝要です。

    全体としては十分楽しめましたので、改訂版の方にも期待しています。

  • やっぱり、父きた!

    作者からの返信

    来ましたよ! 父!!
    これからの展開もお楽しみに😎