あー、終わっちゃった。
振り返ったキリアンのその顔は、見慣れた子どもの頃のようだった。
やれよ、ティアナ。
キリアンのこの言葉が残っています。
私はこれまで読んだ本の数は多いのですが、こんなに心を掴まれた小説はあったのかしらと思っているところです。
キリアンがいなくなり、小説も終わり、明日からは楽しみがなくなってしまいました。とても、悲しい。
すてきな小説をどうもありがとうございました。
作者からの返信
九月ソナタさん
ありがとうございます~。
ちょうど十人目の読者さまです~。
連載中もほとんど誰にも読んでもらえなくて、セカンドライフ企画の順位も最下層でそのまま終わったのですが、自分では気に入っている物語なのです。だからこうして読んでくれて本当に嬉しいです。
一応、余談のような番外編があります→「或る伯爵夫人の肖像」
https://kakuyomu.jp/works/16817330662358828970
こちらは短いです。
ラスト2回、とても感動的でした。
まさかキリアンが…でも彼の捻くれた複雑な心情は切なかったです。「偉大な魔女の力」発露するかというところ、ドキドキしました。レオンハルトとの関係も素敵です。レオンハルト好きだわ〜。
映像が浮かびました。私、指輪物語すら読んでいないハイファンタジー初心者なので、そういう事なかなかないのですが、朝吹さんの筆力ですね。ジャンル初心者な為、上手くレビューを書けないのが残念ですが、素晴らしかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
葵 春香さん
最終回までお疲れ様でした~!
レオンハルト、いいですよね……。想いっきり少女小説にしたので、レオンハルトも遠慮なくそんな感じです(笑)
バシリウスさんも書いていて好きでした。
わたしのファンタジー歴は童話や児童文学です。エンデの「はてしない物語」のようなもの。
いつも、物語が終わらないで欲しいな~と想いながら読んでました。
レビューも上手く書けないとおっしゃりながら、素晴らしいレビューを寄せていただきました。
去年カクヨムで公募していた「嫁入りからのセカンドライフ」コンテスト用に書き下ろしたものです。
読者もほとんどいなくて、いつものように選考からはまったく相手にされませんでしたが、この話はわたしも書けて良かったなと想っています。
こちらの話の後日談が、
https://kakuyomu.jp/works/16817330662358828970
「或る伯爵夫人の回想」になります。お暇な時にでもよろしければ。
まことにありがとうございました♡
編集済
バシリウス…いい所で登場。
やっぱりタラシじゃんか。
(でも、この御仁、好きです。笑)
血族(魔力)優位のガチガチの王制。
かつてのヨーロッパや日本の
貴族階級の政略結婚をイメージしながら
読んでいました。
支配階級の視野が狭いと無理が横行しますね。
国民は悲惨だ…
金環党というテロ集団が出て来るのも
仕方ない気がします。
でも、灰死病を蔓延させるのは駄目だ…
この事件をきっかけに
金環党が殲滅できたなら良かったです。
でも、元の王制が変わらないなら
また次が出て来そうだ。
本当の革命を起こせる存在を待ちたいです。
愛する幼馴染みの手で逝けたキリアンは
ある意味幸せだったのかもしれない。
でも、クリスティアナに業を背負わせた。
やるせないです。
朝吹さーん、やっぱり、これは
嫁入りからのセカンドライフには
収まりきらない壮大過ぎるストーリーですよー
いい意味で。笑
良いものを読ませていただきました。
作者からの返信
三寿木春さん
バシリウスはわたしもお気に入りです♡
今回はチェザーレが好きだったんですけど、バシリウスも好きでした。男の子が主人公だった「魔女りん」とは違い、こちらは女の子が主人公でしたが、うまいこと乗ってくれたので書きやすかったです。
おかしなことに、打倒王制を掲げても、滅ぼしてしまうと、「えーやっぱり王さまが居た方がいいよね」と必ずなるんですよね。フランス革命も、なんで王さまを殺したのかって後々後悔されているくらい。それは、国家として立たせるためには外交面からも歴史的な威厳の面からも、多くの国で「王さま」は、居たほうがいいものだからなんでしょう。
金環党もそうなんですけど、不満があって革命を起こしても、やった側はその後、うまく国を制御できないんです。なんで突然出て来た偉そうなあなた達の命令をきかないといけないの? となってしまう。
それで弾圧や恐怖政治や内ゲバになりがちで、また倒されちゃう。
日本の明治維新については、もともと古代から天皇がずっといたので、そちらに政権を返すという意味あいだったから成功したのであって、あれがもし江戸幕府にかわらんとする何処かの藩の反乱だったら、他藩から抑え込まれていたんじゃないでしょうか。
魔法界は人間界と領域を重ねつつ、別の階層に存在しているようなイメージで書いていました。
「嫁入りからのセカンドライフ」として期待されるものからみれば甘々要素も少なすぎますが、少しでも楽しんで下さったら嬉しいです。
最後まで読んで下ってありがとうございました。
最初はどうなるかと思った結婚も上手くいって良かったです。
妻として接し切れないレオンハルトですが、ティアナの方は夫人としての決意を固めるのも早いしかつて幼馴染だった相手に対しても躊躇なく魔法を放てるし、男より女の方が割り切りが良いものなんですね。
もう終わりなのか、もっと続きが読みたいなと思ってふと総文字数を見たら公募上限の文字数である六万文字ピッタリではありませんか。
こんな綺麗に終わって文字数までぴったりなんてまるで魔法です。
最後まで楽しかったです。
作者からの返信
海猫ほたるさん
最後まで読んで下さってありがとうございます~。
ああそうなのね、レオンハルトでいいのね、という感じですが、なんだかんだで、あの二人は協力して家を盛り立てていってくれそうです。
「魔女りん」よりも古い時代のイメージで書いていました。「魔女りん」の頃にはテュリンゲン家はどうなっているんだろうな~。存続しているのか、本家に統合されているのか、はたまた途中で絶えているのか。
それもこれも含めて、魔法界の一頁を書けてわたしも楽しかったです。
最終章で六万字に限りなく迫っていたので、調整して上限ぴったりにしてしまいました。
読んで下さってありがとうございました。
編集済
どうなることかと思いましたが、レオンハルトが真の相手で良いんですね!
ティアナとキリアンの魔法バトルはスリリングで迫力がありました。
ティアナはいろんな葛藤を抱えつつも、しっかり前を向いて大事なものを護っていける、強い女の子ですね。これからも領民に愛される素敵な夫人になることと思います。
キリアン、明るいけれどどこか翳のある少年。彼とミオラにそんな背景があったとは、物語の奥行きがしっかりとあって、またもや骨太な世界を楽しませていただきました。
自らの信条を貫いて破滅する悪役も大好物なので、正体がわかってからキリアンが推しになりました。
そうじゃなければレオンハルトだったかな? 若い子に戸惑いつつも、敬語で丁寧に接しつつも、歩み寄ろうとあくせくするイケオジ。安心して見ていられる御仁で、癖(ヘキ)ではないけれど応援したくなるタイプです。
この調子だと将来はティアナにすっかり尻に敷かれそうですね。
素敵な魔法界の物語をまた一つ、ありがとうございました!
作者からの返信
鐘古こよみさん
ありがとうございます~。
ほんっとに誰も読んでくれないまま完全スルーされていた作品なので、こうして後からでも読んでくれる人がいると嬉しいです!
わたしの面白いと思うものと巷の流行がまず大幅にズレちゃってるんでしょうね。
※恋愛小説の流れをみていると、トキメキだらけで、そりゃー違うわーってそこは理解してます。
そうなのですお相手はレオンハルトのままなのです。
歳の差ひどいですが、昔だともっと歳の差があっても政略結婚してますよね。
クリスティアナだけでなく、レオンハルトもしぶしぶなんですが、雨降って何とやらで、なんとかやっていけそうな?
後日談もあるので忘れた頃にでも、よろしければ。
自らの信条を貫いて破滅する悪役……。
それだと、銀英伝ならロイエンタールになりませんか?
でもあの人がたとえラインハルトを斃したとしても、ミッターマイヤーさんは付いて来ないだろうから保てなさそう。
本当に最後まで読んで下さってありがとうございました。