何か知ってる?
黙々とレベル上げをしているオレ。
そんなオレをみてすいくんは、さすがですね!とオレを褒めてくれた。
そして純子さんも、あと少しですわ。と…なにかを知っているんじゃないか?みたいな口調でオレの日頃の行いを褒めてくださったよ?
「あと少しとは?」
「あー…つまり人として素晴らしい人間として皆さまから認められるということですわ」
といい純子さんは、立ち去っていった。
そんなオレの行いをみた先生がボソッと、
「おぉ、うちの生徒は素晴らしい人間が集まっているなぁ。純子くんとすいくんきょうだいといい、君という深実くんも学校の為にこんなに色々なボランティアを」
と誇らしい笑顔でオレたちをたたえてくれた。
えっ?
純子さんたちもボランティアしてたんだ…?
「先生、二人もボランティアしているんですか?」
「あぁ、そうだよ。転校初日から先生方のお手伝いをたくさんしてくれて助かっているんだよ」
とニッコリした。
あー…、そ、そうなんだ?
まさか二人もレベル上げしてるんじゃ⁉︎
オレは慌てて二人を探した。
どこにいる⁇まだ二人とも登校していない⁇あー早く真相を確かめたいのにーっ‼︎
…
あ、昇降口に行けば二人がきてるかまだなのかわかるじゃないか。
てなわけで昇降口に向かうとちょうど二人が一緒に登校してきたじゃないか!
「ねぇ、二人とも!」
オレの呼びかけに二人が立ち止まってくれた。
「やあ、おはよう」
とすいくんに続いて純子さんも、
「おはようございます。」
と挨拶をしてくれた。
「あの…二人とも…もしかして何か知っていたりする?」
の質問に、顔を青くするすいくん。
でも、純子さんは顔色ひとつかえずに
「なんのことでしょう?」
と聞いてきた。
なのでオレは…
「レベル上げのことだよ」
と二人の目を真っ直ぐみて聞いた。
サッと目を逸らす、すいくん。
「えっとぉ〜…」
と言いながらブワッとふきでた汗を拭っていた。
すいくん…大丈夫かな?と少し心配になってきたよ。
その汗は…尋常じゃないでしょ…。
そんな汗だくのすいくんを心配していると純子さんが真顔で、
「レベル上げもちろんしているに決まっているじゃない。」
と言ってきた。
えっ、やっぱり…やっぱり何か知っているんだね⁉︎
続く。
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