レベル上げ
オレは、この前イッヌサマを見かけた場所に行ってみた。
…うん。
そんなすぐには、見つからないよね…。
てなわけでたびたびイッヌサマを探しに放課後プチ張り込みをした。
アンパンと牛乳持参で。
でも、やっぱり現れないイッヌサマ…。
まぁ、現れたところでイッヌサマが飼い主の前でベラベラと話すわけもないだろう…。ましてや、魔法の話なんてできるわけないか…。
あー。やっぱりあれはただの夢じゃなかったような気がするんだよなー。
なんか手がかりないかなー…。
あの猫は、どこにいったんだろう。
オレが助けて猫吸いした猫は……。
その猫がせめて見つかればなんか…なんかわかるかもしれないんだけどなぁ。
…
…やっぱりいるわけないんだよなぁ。
最後の手がかりといえば、やっぱり…レベル上げ?
なんか、いいことするとあの音楽流れるんだから、きっと…きっといいことたくさんすれば手がかりが!
てなわけで、なかなかいいことっていってもそうそうできるもんじゃないけど…まずは、お掃除からやることにした。
お掃除でもレベルが上がるらしいから。
家に帰り、一目散にトイレ掃除をせっせと励んだ。
母さんは、あんた…ついに壊れたか⁉︎みたいな眼差しでせんべいをボリボリとかじりながら見つめていた。
二階のトイレもピッカピカにした。
うん。やっぱりレベルが上がったっぽい。
こうしてオレは家の隅々まで掃除した。
流しや、床掃除、部屋の掃除まで。
母さんは、とっても助かるけど…不気味だわ。と不思議がっていた。
まぁ、でも次々部屋を汚すよりはいいだろう。
てなわけで、次の日からも学校で進んでお手伝いや人助けをした。
まずは朝の、はき掃除。
校門の前で掃除しながら、笑顔で皆さんを迎え入れた。
「おはようございまーす。」
と声かけしながら。
どんどんレベルは、上がっているような気がするけど…マックスとかあるのかな?
もしも、マックスに上がったらどうなるのだろうか…?
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます