お昼ご飯

 な、なんか…

 

 少し謎が解けてホッとしつつも…モヤモヤ〜ってするな。

 

 純子さんに許嫁がいたなんてなぁ。

 

 もう許嫁とは、顔合わせとかしてるのかな?

 オレと予行練習するくらいだからまだなのかな?

 

 そもそもなんで許嫁なんて…いったいどんな御家柄なのだろうか。

 

 純子さんも、すいくんもたしかに落ち着いているっちゃ、落ち着いているんだよな。

 

 でも、…あんまり詮索よくないか。

 

 そうだよ。オレは、ただ予行練習を頼まれた時にだけ出動すればいいんだからさ。

 

 うん。そうそう…。

 

 まぁ、でももうそんな出番すらこないかもだけど。

 

 …

 

 なんて思っていたら、純子さんがいきなりお昼にやってきて、

「一緒にお昼ご飯食べましょう。」

 と微笑んだじゃないかっ!

 

 オレはもちろん…えっ⁉︎ってなったよね。

 そしてクラスのみんなも同じようにえっ⁉︎ってなったよね。

 

 …

 

 これは…いったいどういう…

 

 …

 

 あ、もしかして魔除けみたいな感じで男避け?

 

 許嫁がいますって毎回言うのも大変だからとりあえずとなりに男がいれば…みたいな⁇

 

 うん。きっとそうなんだね!

 なら、協力してあげなきゃだね‼︎

 

 てなわけで、一緒にお昼ご飯を食べてたんだけど…純子さんがこれからは、毎日一緒にお昼ご飯いただきましょう。と提案してきた。

 

 あー、そうなりますか。

 

 オレはいいけど…許嫁は、大丈夫なのだろうか?

 

 まぁ、きっと器の大きい素敵なお方なのだろう。

 オレみたいな、こんなちんちくりんは恋愛対象外だと思われているんだろうな。

 

 なので、毎日一緒に食べることとなった。

 

 たまに、すいくんも一緒に食べる。

 

 …でさ、

 なんか、二人って…お弁当の中身が独特すぎるんだよね。

 

 純子さんは、魚系が好きみたいでちくわとか、おかか、はんぺん、白身のフライなんかを好むらしい。

 で、すいくんは…お弁当によくゼリーとか水羊羹とかが入っている。

 

 甘いものが好きなのかな?

 アイスも大好きだし。

 

 まぁ、そんなこんなで楽しくお昼を過ごしている。

 

 続く。

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