さすが…

 仲良くなろうとしたら拒絶され、距離を保とうと思ったら映画に誘われ…。

 

 振り回されっぱなしだけど、やっぱり仲良くなれた方がいい。

 

 なので、オレは振り回されても構わない…かな。

 

 でも、毎回それやられたらやっぱりきついよね…。

 

 まさか、明日学校行ったらどなたですか?ってこともありうるよね…?

 

 間接キスまでしておいて、だれってやっぱりかなしいかもなぁ。

 

 

 

 そして次の日…

 

 すいくんにおはようの挨拶をすると、普通におはよう返しをしてくれた。

 

 とりあえずホッ。

 

 でも…お隣のクラスの純子さんは、どうかなぁ。

 

 わざわざクラスに行ってプィってされたらへこむよね…。

 

 それに、クラスに行ったところで用事なんてないんだけどさ。

 

 ここは、開き直って

「次の映画いつにする?」

 なんて聞いちゃう⁉︎

 

 …聞けないよ。

 

 

 そんなこんなでいつのまにかお昼休みになっていた。

 

 ボーっと廊下を見ていたら純子さんが通りましたよ?

 

 昨日のことは…なかったことにされる…のかな?

 

 とりあえず急いで廊下に出てみた。

 

 すると、男子に声をかけられていた。

 

 純子さんモテるからなー。

 

 なんか純子さん困ってる感じだよね?ここは、仲裁に入ろうかと近づいていった。

 

「彼氏いないんだよね?ならいーじゃん」

「いえ、彼氏います。なんなら結婚も。」

 と、やりとりが聞こえた。

 

 ⁉︎純子さん…彼氏いたんだ?

 てか、許嫁いいなずけ

 

 えええっ⁉︎

 

 な、なのにオレ、デートみたいなことしてしまいましたが大丈夫でしょうか⁉︎

 

 あ、もしかしてオレって…デートの予行練習とか?

 

 うんうん。

 それならあり得るわ。

 

 あー、納得。

 

 って、納得している間に純子さんは絡まれた男子をあっさりとまいていたのでありました。

 

 さ、さすがっす。

 

 純子さん。

 

 続く。

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