どうしても気になる?
映画を観てたら純子さんがいきなり…
オレを見つめて…どんどん近づいてくるよ⁉︎
な、なにっ⁉︎
ドキンドキン
えっえっ⁉︎
「あのーっ」
純子さんがそっとオレに話しかけてきた。
⁉︎
「ん?どうしたの?」
小声でオレが返事をすると、
「お顔にまつ毛がついておりますよ?」
と言われた。
⁉︎
ええーっ⁈
こ、このタイミングでそれーっ⁇
…
しかし、こんな暗闇でよくみえたな…。
視力いくつなんだよ⁉︎
てか、どうしてもいいたくて気になって仕方なかったのかな…
とりあえずまつ毛取らなきゃ
手で顔をぱらぱらとしてみた。
で、純子さんをみるとゆっくりと首をふるふるとした。
…
あぁ、まだ取れてないってことか…ならもう一度反対側の顔をぱらぱら。
またまたふいっと純子さんをみるとゆっくりふるふると首を振った。
え?まだ取れない⁉︎
ならば、両手で顔を洗うみたいにバサバサとしてみた。
これで取れただろう!って…まだ純子さん首ふるふるしてるーーっ‼︎
あれ?
オレ聞き間違いとかしてる?
お顔にまつ毛がついてるって言ったんだよね⁉︎
お顔で祭りが始まっておりますって言った⁉︎
…顔で祭りが始まるってどんなだよ…
そんな聞き間違いあるはずないよな…
それとも…純子さん、ただ首の体操してるだけ…⁇なわけない…よね?
…え?
なんだろう…⁇
てかさぁ…映画の話どんどん進んでるし〜…。
「後で取るわ」
とオレがいうと純子さんは、
ゆっくり首をふるふるさせた。
ええええぇ〜っ!
後で取ることすら許されない状況…
「目…目を閉じてください。」
⁉︎
純子さんは、どうしてもまつ毛取りたくて仕方ないんだ⁉︎
「あー、ならちょっとトイレ行ってくるわ」
とオレはトイレに向かい鏡を覗き込んだ。
…まつ毛ついてなくね⁉︎
歩いてる間に取れなのかな…。
トイレから戻ると純子さんは、オレの顔を数秒みてスクリーンに目を向けた。
ホッ
また首ふるふるされたらどうしようかと思ったけどとりあえず一安心だわー…
オレもスクリーンに目をやった。
…
…知らない登場人物でてるじゃん⁉︎
だれーっ⁉︎そんで話ついていけないーっ‼︎
…
オレのまつ毛ーー‼︎
こんなときに顔から落っこちんなぁー…。
って言ってもね…自然現象だからね…。
もう最後までオレは、ポップコーン食べてただ座っているだけの人と化していた。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます