第2話 お兄ちゃん、髪切ったろか?
「お兄ちゃん、だいぶ髪伸びとるな。ウチが切ったろか?」
「こないなこともあるか思て、散髪道具、
「ほな、お風呂場行こか」
「お兄ちゃんの髪切るの久しぶりやな。どんな髪型がええ?」
「ウチに任せるって? せやな……、お兄ちゃんは頭の形がええから、短い髪がよう似合う。部活で前髪が目に入ったら気になるやろし、前髪は自然に立つくらい短くしたほうがよさそうやな――うん、イメージ固まったわ。ほな切るで」
「お兄ちゃんの髪、さらさらや。ウチとよう似た髪質やな」
「『兄妹やから当たり前』? ……そやな。ウチら兄妹やもんな」
「東京はどう? 大阪と違う?」
「そうなんや。ウチも東京で暮らしたら、おんなじように感じるんかな」
「はい、できたで。気に入ってくれた?」
「お兄ちゃんにはやっぱり短い髪が似合うわ。ますますイケメンさんや」
「次来るときも切ったるから、散髪行かんといてや~。――なんてな」
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