第117話 ライブ

「今日はこれから友達とライブで合流するからね、ここか、2時間30分くらいみれば着くと思うんだけど、以前待たせた事があるから遅刻は厳禁だから早めに行こう」


「うん、冷蔵庫の飲み物持って行くね」


「あーっいいね、私もお茶持って行こう、途中お弁当買って食べる時間あるかな」


 朝ご飯を食べ終えると、早めに準備して家を出た。午後1時からのライブだがお昼にかかってしまうため調整が必要だった。途中自衛隊のブルーインパルスのイベント会場を通り抜け、航空ショーをよそ目にしながら、急ぎ足でライブ会場に向かった。


 ライブ会場に付く前に、お弁当をスーパーでゲット。2人とものり弁当が大好きなので、探して海の見える公園でお弁当を広げた。私はのり弁当、彼は違うお弁当をゲットした。


「こういう彼女とお弁当公園で食べるシュチュエーション望んでたんだよね、今まで出来なかった」


「じゃあ念願叶ったんだね、良かった」


「これあげるからこれちょうだい」


 と彼がコロッケをくれて、私の1つしかない唐揚げを持っていこうとした。あっと言う間の事だった。


「ちょっと待ってこっちあげる」


 私の1つしかない大きな白身フライを彼にあげた。彼は不服そうな顔をしていた。その時は私は唐揚げは食べたかったからあげたくなかったのだ。ちなみに正直言うとコロッケの気分でもなかった。でもお弁当に乗せてこられたので何も言えなかった。


 食べ物を交換するときは、事前に交換していい?と聞いてから交換して欲しいと今度彼に言ってみよう。


 そんな事をしていたら、時間がなくなってギリギリになっていた。彼に急いで行くよと促して会場に向かったのだが、今度はタバコ吸いたい、トイレ行きたいからコンビニよってと言う。えっとそのタバコ代は誰のお金だろうか?


「今そんな時間ないよ、待たせてるんだから」


「大丈夫だよ、彼がお腹壊したって連絡しておけば、分かってくれるよ」


 まあ、確かにトイレ行きたいのに我慢してとまでは言えなかった。もっと早く出て来なかった私のミスだった。うだうだ言っても仕方がない。友人に連絡しつつ、コンビニにより用を足して急いで会場まで向かった。


 友人は遅れてくるのは想定内と許してくれた。さすが、私の友達だ。ありがたかった。終始友人とのライブは楽しく、あっと言う間に時間が過ぎて行き、彼とも仲良くしてくれていた。


 友人は辛口な人で、ツッコミ担当なので、彼はなかなか、いろいろ初対面で言われていたが、面白かった。彼は、友達の見た目の綺麗さが気に入ったようだった。


【私はえっ、そこっ?と心の声は叫んでいるのであった】


 彼の破天荒ぶりがその後も、ずっと続くのでした。








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