第42話 ネットショッピング

 音に敏感で悩まされていた尚文になんとか少しでも改善方法はないかと、ネットの知恵袋で書き込みしてみた。


 ネットは凄い。優しい思いやりある方から沢山のアイデアをもらう事が出来た。

 E4という音楽関係者が愛用している、凄い性能のイヤフォンが、ネットで購入出来るという情報をもらった。


 価格は4万円イヤフォンは高いのも、リーズナブルのものもある。私にはかなり高価でなかなか手が出せる値の物ではなかった。

 しかし、これで少しでも今の状況が良くなるのであればとさっそく購入する事にした。


 使用してみたが、やはりかなり使い勝手は良いようだ。しばらくは、出かける時も、寝てる時も手放さず、尚文は使用していた。


 だが、これをつかっていると、一切私と話す事が出来ないのと、周りの音が逆に聞こえない為、人に近づいて来られても気づかないから危険と判断して外すことにした。


 その為、イヤフォンはイザという時の為だけに使っていた。


 イザというのは、近くで、車のドアを閉めたり、私がどうしても、トイレなどで一時的に離れた時の事だ。

 

 山にいる時や、自宅に帰ってきてから、尚文は楽しそうに、携帯で買い物するようになっていた。


 イヤフォンを購入した際に、大きい額だった事から、クレジットカードを私は尚文の携帯に入力していた。


 最初の頃は、尚文から購入の際お伺いを立てられていたが、日が、たつにつれ何も聞かないで、ポチポチ押すようになっていた。


 そんなに、無駄な物を買う様子は最初は見受けられなかったので、少しでも、気が紛れるならと本人任せにしていた。


 ところが、自宅にいる時間がないのに◯◯ゾンから荷物が次から次へと、どんどん届くようになる日はそう遠くなく。


 威嚇用のミラーボールや、パトカーについてるダミーのサイレンを購入したのもひやひやものだったが、20センチのカカシを威嚇用に購入したのは笑ってしまった。


ネットで注文したのは、巨大なカカシだと思ったらしい。来たのはかなり精密な、オシャレな置物だった。


 京介の一軒家の自宅の周りでも、近所の騒音はやはりあった。


 近所はこんな感じである。


 騒音だけではなく、玄関から出ると人が、必ず出てくる。

 田舎ならではの風習なのか?はたまた威嚇されてるのか?


 それに朝は、缶や瓶を大きい音を出して庭で仕分けして、庭の前の道路に草が生えてないのに、電動草刈りを持ち出す。


 車の開けしめはかなりうるさく、無駄にトランクまで毎回開ける。なぜだろう。


 朝は毎日布団を出してバンバン叩くのが日課らしい。


 うちが玄関から出ると裏口から出てきてじっと立ってこちらを見ている。


 私が夜帰ると裏の勝手口が電気ついて、人のシルエットが毎回映る。


 これがまず一軒のお宅の話で、残り三軒また別の機会に話すとしよう。


 

 


 






 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る