第34話 猫との生活
3週間くらいたって、だいぶ子猫は慣れてきていた。
尚文がこたつで、うたた寝していると、両脇に、右にキジトラで、左に黒猫というように尚文の脇の下に、スッポリ入って眠っていた。
凄く可愛いい姿で癒やされる光景だった。
100均で買ってきた、羽がついてるボール付きの猫じゃらしがお気に入りで、2匹とも目を輝かせて、ジャンピング1メートルするほど、大はしゃぎして良く遊んでいた。
カーテンも上のレールまで爪を引っ掻き、良く登り穴ぼこだらけにしていた。
一軒家だったため、1階から2階まで探検したり、走り回ったり、網戸によじ登ったり、階段を登り降りしたり、毎日はしゃぎ回ってた。
当初家に来た頃は、2週間「ウー、シャー」唸って警戒していたのが、なかったかのような毎日を過ごすようになっていた。
キジトラが好奇心旺盛で部屋の中をあちこち行き来するのだが、その後を黒猫がいつも付いて歩いてる仲良し姉妹のようだった。
お風呂に入ると、浴室のドアの前で上がるまでいつも待っててくれていた。
夜眠る時は、猫たちは1階で、私と尚文はは2階に上がる週間がついていた。そうすると、夜中猫たちは夜の大運動会が始まる。かけっこを何時間もするのだ。もしかしたら、虫でも追いかけていたのかもしれない。
たまに、近所の猫が庭に来ていて、「う~」と言って2匹で相手を威嚇して眺めていた。
近所の野良猫は、大人猫で全く2匹の威嚇には何とも感じていない様子で、じっと見つめて、座り込んで挙句の果てに、そこにお昼寝し始めていた。
夏という事もあり、網戸にしていたが、猫たちが気になるなら閉めようかなどど考えている矢先、子猫たちに異変が起きてきた。
夜中に「にゃお~ん」昼間にはお尻スリスリ。もしかしてと思い、里親さんに相談したら、「そろそろ手術どきですね」と言われた。
家に来てあまり時間はたってないけど、避妊手術をする事に決めました。
里親さんのご厚意で2匹で6万にしてもらい、お願いする事になった。
時間と日取りを決め、猫の体調管理もしっかりしないといけないと思ってた矢先、また思いがけないトラブルが、舞い込んできて、
猫のたちを安心させてあげられなくなってしまうのだった。
子猫を迎えたし自宅に居たかったが、近所の騒音もあり、なかなか家に居られない毎日が続き、ストレスはたまっていた。
しかし、猫との暮らしは少なからずとも私と尚文に癒やしをくれていたと思う。
それなのに、小さい希望や、暖かい望みは簡単に打ち砕かれるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます