四日目
「うーん、どうして
だがやはり茉莉は、気を
「やっぱり
そしてスマホでググって、
「こ、これです! これなのです! これなら
だが茉莉は、ちょっと
「うーん、でもこれ、私は持っていないのです……」
しかし
「あ! そうだ! これは確か、お父さんが持っているはずなのです!」
そして父に
それをバックに入れると茉莉は、両親に元気良く
「あ、それじゃあ私は、もう学校に行くから! 行ってきまーす!」
そして登校の途中で、
「これで、イケるはずなのです! これで今日こそ、『君』とお話ししてみせるのです!」
「そして、お話をした後は……。くっくっくっ……」
学校に行くとその日の一時間目の授業は、日本史だった。
教室には
//SE黒板にチョークで書く音『カッカッカッ』
それと生徒がノートに書く、小さな音も響いた。
//SEノートにシャーペンで書く音『カリカリカリ』
茉莉はやはり
「うん。やるならやっぱり、教室なのです。校庭で音を出しても、聞こえないのです」
そして茉莉の前の席に座っている男子生徒の
茉莉は
「ねえ、『君』とは同じクラスになって一カ月も
すると男子生徒は、少しあきれた表情になった。
茉莉はやはりそれは当然だろうという、
「うんうん。当然、そうなるのです。でも、ちょっと
そして茉莉はバックからノートパソコンを取り出して、机の上に
そして
「ちょっと、この音を聞いて欲しいのです」
茉莉は
当然、静かな教室に、茉莉がノートパソコンのキーボードを叩く音が響いた。
//SEキーボードを叩く音『カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ』
そしてやはり茉莉は、
「ねえ、どう? リラックスして安心した気持ちになって、私とお話しをしたくなったんじゃない? ついでに私のことを、ちょっと頭が良い女の子だと思ってもいいのです!」
しかし男子生徒は、前を向いてしまった。
茉莉はやはり、
「あれー? おかしいのです。ASMRには、パソコンのキーボードを叩く音も
茉莉が首をかしげていると、日本史の教師が茉莉の机の横に立っていた。
茉莉はやはり、どうしたんだろうという、不思議そうな口調で聞いてみた。
「あれ? どうしたんですか、先生。そんなに
するとやはり茉莉は、やれやれという口調で説明した。
「何だ、そんなことですか。それくらい私にも分かりますよ。でもこれには、海より深い
茉莉の説明の
茉莉は、
「ちょ、先生、分かりましたよ~。職員室に行って、説教されますよ~。あ~れ~」
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