第15話

「は……?なんで……?」

私は逢見さんの突進をかわして、握っていたナイフを平手打ちして落とし、逢見さんの首根っこを掴み床に顔を叩きつけた。

「はぁ〜、スッキリする〜」

「な、なんなのよ!私に勝手に殺されときなさいよ!」

逢見さんは気でも狂ったかのように私を殺すと言うばかりだった。

「あのね、あなたは本当に馬鹿ね。人の人生を台無しにして、他人の人生も台無しにした。それこそが真の馬鹿よ。頭が良い、悪いなんか関係ない。大事なのはその人のもつ性格や個性よ。」

逢見さんの顔をグイッと上げ私はニタニタしながらそう言った。すると逢見さんは鼻血を出しながら泣き

「うぅ……さいあく〜!!」

そう叫び今回の裁判は幕を下ろした。

















判決は旦那が慰謝料として200万。懲役5年で、逢見さんは不倫と私を襲わせた罪、傷害罪もあり、反省の態度も見られないということで懲役20年という判決になった。反省してくれれば軽くなったのにと思ったが、逢見さんのことだろうから懲役20年となっても遅くはなるだろう……そう思った。あれからみんなは仕事や生活を満喫し、私は旦那と離婚して、私のことを支えてくれた智洋と結婚して、今は双子の女の子と男の子に恵まれ幸せに暮らしている。

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サレ妻は最強な人 明智 依毬 @moonlight52

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