第14話
このレオンさんは智洋の同僚であり、逢見さんとの不倫関係にあった人だった。しかしいち早くその状況がまずいと思った彼は自ら逢見さんと縁を切った人だった。
「にしても、智洋の追跡アプリすごいな」
「だろ?」
そう。智洋は私にこっそり追跡アプリのダウンロードの仕方を教えてくれて、それを旦那が寝ているときにこっそりダウンロードして、画面上には表示できないようにし、そのアプリは持っているだけでそのスマホの所持者が持っている連絡先の主まで追跡できてしまうアプリを智洋は開発してしまった。今回は逢見さんと旦那のみに絞りメッセージとのやりとり、電話でのやりとりもこちらには丸聞こえだったのだ。
「やるわね。智洋」
「蓮実のためなら俺は手段を選ばないよ。」
智洋はそうニコッと笑った。そしてレオンさんに捕まっている逢見さんは
「なんで私が!?私は男たちに幸せを振りまいているだけでしょうが!」
私はその言葉にカチンときた。
「とんだアバズレね……あなたのせいでどれだけの人が傷ついたのか!」
私は久々に感情に任せて言葉を放った。私は最後まで言い終わるとハッとし、
「失礼しました……」
と静かに席に座った。だけどその言葉で逢見さんは
「あなたに散々私は奪われてきた。だから……!!
今度は私が奪う番よ!」
逢見さんは私を目がけてナイフを振り下ろそうとした。
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