第8話
「お疲れ様〜!!沙耶香キッチン貸してくれてありがとうー!」
沙耶香とのお泊まり会(不倫調査の集い)で私は夜ご飯を作らせてもらった。
「今夜は白ご飯、ワカメと豆腐の味噌汁、鶏ムネの唐揚げ、サラダだよー!」
「蓮実の手料理……!!」
「こら!智洋!エッチな目で蓮実を見ないの!」
「昔からスケベだもんね。智洋は。」
「みんなー、運ぶの手伝ってー!」
「「「はーい」」」
みんな私のために動いてくれてるからここまでしないと……!
「やっぱりうめぇな」
「鶏ムネの唐揚げとかヘルシー!」
「味噌汁美味し……!毎日照史これとかずるすぎ!」
と沙耶香は言うと周りはシーンとなり空気が気まずくなる。だけど
「これからはみんなに振る舞うからまた食べにきて?」
と私はニッコリ笑った。私は久々に心から楽しめる食事をした。
次の日私たちはユッキーを軸に今回の不倫の件について話し合った。
「今回離婚ということも視野に入ってるから相場は200から300万くらいだね。それと窃盗罪も入るからプラスで30万くらいだけど、かなり凛子は窃盗を繰り返してるみたいだから正式には100万かな。売られたものが全て高額のオークションで売られてるしね。返せないものと判断するとね。」
昔からユッキーは頭は良かったけど少しうじうじしてたから今は頼りがいがあって見違えた。
「なんか……ユッキー変わったね」
と沙耶香が言うとユッキーは顔を真っ赤にして
「そ、そんなことないよ!ほら!話進めるから!」
そんなユッキーを見て私たちは少し笑った。
「今回ははやめに裁判をしようと思うんだけど、蓮実はどうする?もう少し待って請求額を増やすこともできるかもしれないよ?」
とユッキーが提案してくる。私は長く痛ぶりたいと思っていたが、証拠も全て揃ってしまっているし、逆に気づいていない今だからこそ請求すれば旦那と逢見さんを地獄に落とすことができるかもしれない。それに長いと私に被害があるかもしれないからとみんなが心配するから
「うん。はやく裁判をたてるほうでお願いしていい?」
これは私の最終決戦でもある誓いだった。
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