第4話
「ってことで協力してもらったけど……」
「蓮実は見ないで。」
智洋は機械系に強いので智洋に隠しカメラを設置してもらい車からその内容を見ることになったけど智洋はさっきからずっと私に映像を見せまいと目隠しをしている。沙耶香は科捜研で検査をしてくれているのであとからの合流だ。
「あ、来た」
と智洋が油断して目隠しをする手が緩み私はその隙に智洋の手を下げ、一緒に見る。
その映像には
「うわぁ……最悪」
旦那とその不倫相手が。でもどこかで見たことがあるような……?
「撮影はスタートしてあるからあとでズームして特定してあげるからまっててね」
と智洋は私の心を見透かしたようにそう言った。その後2人はキスをしてそのまま行為に移る。私は吐きそうになり智洋はゴミ袋を差し出してくれた。まさか平気で人を裏切るとは。
「奥さん、別れてくれないのぉ〜?」
「あいつ頭が良くてなかなか話に踏み出せないんだ。」
「ちゃんと不倫してる証拠消してる?スマホとかぁ、家のものとかぁ」
「スマホはあいつ見ないから大丈夫だよ」
「うふふ、信頼してるんだね。あっくんのことぉ」
こんな馬鹿な会話に私はうんざりしている。照史はいつからこんなに馬鹿なことをするようになったのか。それに証拠はこちらでほとんど揃っているから勝つのはこっちだ。だけどすぐには言わない。じっくりと痛めつけてやる……!
「そうだ。蓮実。照史不倫するお金とかどうしてるんだ?」
智洋に言われたとき思った。たまたま持ってきている通帳を見る。そこには
「ん?月々の給料は私がしっかり管理してるし、お小遣い以外で引き落としていない……?」
私は給料を管理していて、お小遣いも決まった額で渡している。
「考えられるのは。2つ。1つ目はお酒を買ってくるのをやめて、最近は私に買わせてる。今までは照史が買ってきてた。もう2つは……
会社のお金を横領してる可能性が高い……」
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