第22話バカな男!

亮一は脱水気味で、割と常時白い舌をしていて、無頓着な補水しない性格で、喉が渇いたと言っては缶ビールをシュポン!と、小気味よく開けてゴクゴクと旨そうに喉を鳴らしながら350mlの缶ビールを一気に飲み干すレビューが見えた。ビールは単なるアルコールで、脱水した身体にアルコールを入れたら余計に脱水するとしつこく言っていたのに。

 先ほどの救急隊員が、直美の左横にへばり付き心配顔の直美を覗き込んで「あいつはバツの付いた元人妻が好きで、抱くと待っていました。と言わんばかりに積極的に攻めてくるからこちらも性欲の捌け口になって大満足だよってスケベな顔して笑っていたよ。」奥さんが居るのにね?と、聴きたくも無かったのに、余計な事を・・・。疲れるのよね。同級生というだけでお節介を焼く人・・・。

 友達でも何でもない癖に!

ロングストレートがザワザワと蠢き顔面は鬼の形相をしていた。

 亮一の妻子と、共にICUに入室した。掛かり付けの看護師だと説明して「よろしくお願いします。」と妻子が出て行き一人になった時に透明のビニールカーテンの外側に立ったまま重症の亮一を睨み付けそのベクトルはビニールカーテンを溶かせるほど怒りの熱量は、あった。

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