第21話ストレッチャー

車椅子に座る直美は、バックダイヤルを3年6月前に合わせた!

「後悔しないね?」常盤が釘を差す!4階階段の踊り場にて虎落笛を背後に常盤が踊り場を蹴った!ガタン!車椅子の車輪が傾き下り階段の一段目の段鼻に干渉してノイズが響いた。

 緊急で取り付けた車椅子のバックステップに乗る常盤が大きく傾いた車椅子から落ちそうになる姿を感じた直美は全身を強張らせ、手摺にしがみついた!顔は俯き歯を食い縛る!ガタガタ!ガタガタガタガタ!「壁だ!」常盤が叫んで直美が顔を上げた!直美の眼前に白い霧の様なものが漂い湿度が高く為って意識が遠退いた。

「ナオちゃん!?」誰かが肩を揺する?誰?変態か!「やめろよこの野郎!」右の裏拳が炸裂した!「常盤さんごめんなさい!鼻を殴っちゃった?」後ろを振り向いて両手で鼻血を押さえた常盤が目に入り直ぐ様キティちゃんのハンカチを差し出した。

 その直ぐあと遠くから救急車のサイレンが近付いて来た!職務上、救急を当院が受け入れた事を察知した直美は、身体が救急受け入れ搬入口まで急いでいだ!

 途中、直美が車椅子に乗って常盤が、車椅子を押している事に気付き車椅子を降りて一緒に走る!

 ストレッチャーに仰向けで寝ている患者を見ると、なんと裏切り者の宗像亮一だった!「なんで?」両手を頬に当てて叫んだ!「亮一さん!」驚愕の直美は彼の身体に異変があるとは思えない程の健常さで、まさか心臓?他に胃とか肝臓とか?肝機能障害とか多臓器不全の可能性はある。

 でも黄疸は出てないし、チアノーゼも確認していないし、酸素は足りている! では、ナニ?逡巡しながら直美は走るストレッチャーに追随して行く!

 それを見ていた一人の救急隊員が直美に気付き、ツカツカと近寄り耳元で「脳梗塞ですよ・・・。朝、起き掛けに44℃の熱い湯で入浴をしていて、首をゴキゴキとやったらしいので首の血栓が剥がれて脳血管に詰まったようで・・・これから点滴をするらしいです。」

 血栓を溶かせる点滴のリスクは、脳出血

亮一は脱水気味で、割と常時白い舌をしていて、無頓着な補水しない性格で、喉が渇いたと言っては缶ビールをシュポン!と、小気味よく開けてゴクゴクと旨そうに喉を鳴らしながら350mlの缶ビールを一気に飲み干すレビューが見えた。ビールは単なるアルコールで、脱水した身体にアルコールを入れたら余計に脱水するとしつこく言っていたのに。

 先

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