第1話 こんにちは異世界!13
そんな理由もあって、俺は今ドラ子の身体、特にその豊満な胸を触るという提案に狂気を感じている。
健全な男なら、『うひょひょ!お〇ぱい!おっ〇い!』とか言いながら喜んで胸にダイブでもするんだろうが、俺には無理だ。
「む、メグルどうした?魔力はもう流しているぞ、早く触れないか」
そう言いながら、ドラ子が半ば強引に俺の右手を取り谷間にぶち込んだ。
「ひょおおおおッッッッ!!!」
「何を叫んでおるのだ・・・。ほら、魔力が流れているのが分かるか?」
「い、いや!お、おぉ!!”#$%&’‘+;*>??????」
「何を言ってるんだ?」
頭の中が真っ白で、自分でも何を言っているかわからない。
魔力も流れもへったくれもない。感じ取れるのは、ドラ子は人よりあったかい。ドラゴンの体温って高めなんだなぁ。
急いで腕を引っこ抜く。
「な、なにしてんだ!!」
「いやメグルが魔力の流れを知りたいと言ったのではないか」
なぜコイツはこんなにも平然と居られるのだろうか。あれか、こういうのに慣れてるのか?
「手とかでいいだろ!?なんでわざわざおっぱ・・・、心臓なんだよ!」
「よくぞ聞いてくれた!そう、心臓とは魔力を生成するにあたって重要な要素を持っておるのだ。全身に魔力を巡らせるポンプのような機能を持つ。故に、心臓付近に触れることでより魔力の流れを感じることが出来るのだな」
ちゃんとした理由だった。なんだよそれ、俺が恥ずかしいじゃん。というか、それは先に説明してくれよ。心の準備くらいさせてくれよ・・・。
まだ俺の心臓がバクバク言ってるよ・・・。
「理由は分かった、ありがとう・・・!」
「ふふん、どうだメグル!魔力の流れ掴めたか?」
「いや、何と言うか・・・温かったです・・・」
「おぉ!そう、その温かいのが魔力なのだ!」
マジかよ。
なんかじんわり温かったの、あれ魔力だったのかよ。
だとすれば、この手に残る温かいのが魔力なのかよ。
結果的に良かったが、なんか釈然としねぇ。
「その温かいのを全身に流すイメージをするのだ」
「イメージ・・・。全身に流すイメージ・・・」
自分の心臓部分に温かなものを感じる。
今までなかったものが自分の中にある!
やはり、俺もこの世界に転生して魔力を作れるようになっていたか。
こいつを全身に流す・・・!
「よし、今ならいける気がする!『オープン』!」
呪文を唱えた瞬間、目の前に半透明のステータス画面が出てきた。
初魔法、簡易版だが成功だ。
れっつえぶりでい!異世界ダンジョン生活! しがない書き手 @ko-haruko
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