第1話 こんにちは異世界!10

 ドラ子のステータスがぶっ壊れなのはこの際置いておく。しかしダンジョン攻略においては、弱体化しているにしても無敵だな。


「先程も言ったがここから十分の一のステータスが現状の私だぞ。スキルはそのままだがな」

「いや、それでも十分だろ。これ以上のステータス持ちいるのか?」

「うーむ、この辺りはいないかもしれぬなぁ。あ、『ダンジョン』だとそうもいかないかもしれぬが・・・」

「ダンジョン・・・!」

「うん?メグルはダンジョンに興味があるのか?」


 興味があるなんてもんじゃない!

 そのダンジョンを俺は何としても攻略しないといけないんだ。

 現世に帰るために。


「興味ありまくるな。そのダンジョンに行くにはどうしたらいいんだ?」

「ダンジョン自体は『その辺』にいくらでもあるぞ?誰でも挑戦可能だ」

「なるほど!『その辺』にいくら・・・でも・・・へ?」


 え?ダンジョンってその辺にいくらでもあるの?

 こう、俺が知っているのだと街とか、国とかが管理していたりするもんじゃないの?


「ふむ、ダンジョン自体はどこでも生成されるのだ。魔力を基に生成される所謂『野良ダンジョン』と言われてるヤツだな」

「なるほどな、『野良ダンジョン』なるものがあると」

「うむ、その野良ダンジョンなんだがダンジョン内がランダムになっていてな・・・。ヘタすると高難易度ダンジョンの可能性もある」


 なるほどな・・・ランダム要素があると。

 ランダム要素はかなりやっかいだな。加えて高難易度だとやばそうだなぁ。


「ランダム要素はものによっては私でも苦戦するな・・・。言葉通り何が起こるか分からん。高難易度ダンジョンだと今のメグルでは多分即死?かもしれん」

「さいですか・・・」


 これは野良ダンジョンには近づかないほうが賢明だな。


「それでも人の子が管理しているダンジョンならまだ大丈夫だと思うがな」


やはり街や国が管理するダンジョンもあるみたいだ。野良ダンジョンは出来る限り入らないほうがいい。死にたくない。

人が管理するダンジョンだと、問題ないでしょ。


「そうだなぁ最初は簡単なダンジョン攻略するか」


 まずは簡単なダンジョンで腕慣らしだ!

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